3月11日。あの日から13年。もう13年なのか、まだ13年なのか…。能登にも思いを馳せつつ、平安を祈る。
10時の時報を待って4月歌舞伎座の優先予約。仁玉コンビの夜の部から先に取り、スムーズに完了。
予約にかかる時間はほんの数分だけれど、その数分のためにホットヨガの最初の2コマは時間が合わず、次の2コマは私にはハードすぎるプログラム。それならば、とメトロポリタン・オペラのライブビューイングを観に行くことにして、午後の回を予約。
早目に東銀座に向かい、歌舞伎座の幕間を避けてタリーズで読書の続きをしながら時間調整をしてから東劇へ。
「カルメン」は今シーズンの5作目。え? 5作目? あれ? なんと私、3作目の「アマゾンのフロレンシア」を観逃していた。METでは初演の作品だから楽しみにしていたのに。上演は2月の初め。特にその頃、忙しかったわけでもない。ライブビューイングの公式SNSをフォローしていて、今日カルメンを観に行く気になったのもその情報がきっかけだったのに、どうして3作目だけ抜けてしまったのかしらん。ショック。アンコール上映に期待しよう。
タイトルロールを演じるアイグル・アクメトチナは、まだ20代ながらネトレプコに次ぐロシアの大器と呼ばれるソプラノで、METでは以前「リゴレット」のマッダレーナを演じているとおり「悪女」の雰囲気。それが現代に置き換えたカルメンの役にピッタリで、圧倒的な存在感。ラストはホセに対して憎しみすら抱いているのではないかと思わせるような強い目をしていた。そのホセを演じるのはピョートル・ベチャワで、幕間のインタビューでアイグルとの共演について訊かれ「27歳だからねぇ」とおどけて見せる。彼はすでに57歳。30も年の差があるんだものねぇ。
舞台を現代のアメリカに置き換えた結果、カイル・ケテルセンが演じるエスカミーリョは闘牛士ではなくロデオのチャンピオンというのがちょっと安っぽい感じになってしまい気の毒だった。ミカエラはエンジェル・ブルー。指揮者のダニエレ・ルスティオーニがインタビューでビゼーについて語る場面もカーテンコールの仕草でも、とてもキュートだった。
終演は18時近くで、夕食を済ませて帰るつもりでいたけれど、それほどお腹が空いていたなかったのでそのまま帰宅。
夕べ布からはがしたドイリーの表面に残っている細かい糸くずを取り除き、明るい背景色のほうが、とごく薄いベージュの紙にのせて撮ってみたら、蛍光灯の加減なのか全体がぼやけた印象になってしまうので、ほぼ黒に近い背景で撮ってみた。
実物とはちょっとイメージが違うかなぁ…。スマホで撮るのは難しい!