まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

手織りとドイリーの仕上げ

昨日の朝、置き薬の担当さんから電話があり、これから行ってもいいかと言うのを出かけるところだからと断ったら、じゃあ明日と。午後ならと言ったんだけど、他に回る予定もあるから10時で、と。せめて11時と言っても譲らない。言葉は丁寧でも押しが強いのよね。でもまぁ、年末に来るはずだったのを私の体調不良で延期してもらった手前もあり、了承するしかなかった。

腸炎らしい症状のときに腹薬の赤玉と胃腸薬を使った程度なので、お会計はいつものとおりごく少額。もうやめてもいいんだけどなぁ、と思いつつ、薬を使わないのは健康な証拠だからお気になさらず、と言われてしまってやめるにやめられずにいる。たしかに使った分しか払っていないから、無駄な出費にはなっていないしね。胃腸炎コレステロールの話から熊の胆を勧められたけど、とっても高いので、パス。

さて、整経もひととおり終わったので、いいかげん、正方形のドイリーの仕上げをしないと。半年近くかかったので、その間に多少は汚れもついているだろうから、まず石鹸の泡をまんべんなく広げ、手のひらでやさしくこすり洗いをしたあと水洗い。バスタオルではさむようにして表面の水分を拭き取ったら糊付け。イヤリングなどにする小さなモチーフはボンドを濃いめに溶くのに対し、ドイリーは柔らかく仕上げたいので、5倍の水で薄め、ハケで塗っていく。ひととおり塗り終えたら、結びかがりの線など、動かせる部分に見られる歪みを微調整。その際、ボンドがたまっているところがあれば拭き取り、全体をチェックしてから、ドライヤーは使わずに自然乾燥。

その間に、整経が終わった手織りを進めようとして、雨の音に気付く。窓の外を見ると、白い? ベランダに出てみたら、雪混じりの雨。とても積もりそうにはないけれど、一応、これが東京の初雪かな?

緯糸は、経糸の地の色と同じグリーンで、織り始めの平織りは2本取り。模様の部分は4本取りと1本取りとを交互に入れていく珍しい織り方。幸いグリーンの糸は、かせから巻いた玉が2つと少量の束が1つあったので、少量の束から2本取りの糸を取り、2つの玉から最初と最後の糸端を合計4本引き出して、4本取りにして杼に巻いていく。織り図に書いてあった緯糸のグラム数は十分に満たしているのだけれど、杼に巻いた残りが思ったより少なくて、足りるかどうか心配。

緯糸の準備ができたので、織り図を見ながら織り始めてみたのだけれど、全体的にぼんやりした印象で、アクセントカラーがちっともアクセントとして機能していない。紺がベースの先生のサンプルは模様がハッキリ出ているのに、どうしてこうもぼやけてしまうのか。織り方が間違っている? それとも単に色の選び方が悪かった? とりあえずここまでにして、教室で先生にきいてみよう。

織りながら、今の幸四郎鬼平を演じる新シリーズの最初となる「本所桜屋敷」を見る。「55歳のハローワーク」で今にも死にそうな病人だった火野正平さんが彦十で、うさぎの忠吾は浅利陽介さん。他のキャストもそれぞれに新鮮で、見ごたえのある2時間。シリーズと言っても毎週放送されるわけではなく、次は映画版らしい。鬼平の若い頃を染五郎が演じているのも親子の強み。吉右衛門には息子がいなくて、できなかったからねぇ。

続いて FOX での一挙放送を録画しておいたNCISシリーズ20(字幕版)の1話から7話まで。シリーズ19を途中までしか見ていないような気がするのだけれど、今はWOWOWでもamazonでも配信されていないので仕方がない。ギブスが出ていないのも寂しい。

NCISの途中で手織りを中断し、その後は、すっかり乾いた正方形のドイリーを布からはがす作業。これまでは、ドイリーの大きさにかかわらず、まず木枠から布全体をはずしていた。それを今回、初めて木枠に布を張ったままの状態ではがす作業をしてみたら、格段にはがしやすくてビックリ! 感動的と言ってもいい。ある程度、力を入れないとはがれないところは、今までなら左手でドイリーが動かないように押さえながら右手ではがしていたのに、布が固定されているから両手を使うことができる。また、輪郭線が重なっているところはとにかくはがしにくくて、両方からギリギまでハサミを入れても結局、毛抜でむしり取るしかなかったのに、片方にギリギリまでハサミを入れ、もう片方から引っ張るだけではがれてくれる。片手で作業をしていたときより力が入りやすいのか、毛抜が必要な場面はごく限られていて、今までは半日かかることもあったのに、NCISに続いてオードリーのオールナイトニッポンが終わるまでの3時間程度で終わってしまった。今までの苦労はなんだったの??? はがす作業をそれほど大変だと思っったことはない、と先生が仰っていたのはこういうことだったのかー!

はがし終えて完成したドイリーはなかなかに美しく、半年がかりで頑張った甲斐があったと自己満足。写真を撮るとしたら、背景はやっぱり黒かしらん。