夕べ織り終えたスウェディッシュレースのマフラーはまだ仕上げ前なんだけど、ひとまず置いといて、その前にAvryl の糸で織り終えたもじり織のマフラーのほうを仕上げる。湯通しして縮絨してから陰干しまで終えていたので、最終的にスチームアイロンで形を整えると、もじり織りの楕円がきれいにそろい、左右の端がスカラップのようにリズミカルになり、いい感じ。
続いて、Wさんの御主人様用に、もう1本のマフラーの整経。おそろいにするなら、本来は同じ種類の糸で色違いにすべきなのだけれど、前回の注文ですったもんだしたから不安もあり、手持ちの糸に太さが近く色もちょうど良さそうなのがあったので、それを使うことにした。
作業を進めながら録画の消化。今日は舞台特集。いずれもずいぶん前に録画したのに、2時間以上かかるのでなかなか視聴できずにいたもので、まず最初は、小栗旬主演の「ジョン王」。「勘定奉行」のCMでおなじみの歌舞伎の女形、中村京蔵さんが皇太后役で出ていてビックリ。また、王位継承者の母コンスタンスを演じる玉置玲央さんは、ついこの間「大奥」に黒木良順役で出ているのを見たばかりだから、とても同じ人とは思えなくて、あらためて役者ってすごいわー、と感嘆。
続いて三谷さん脚本・演出の「笑の大学」。稲垣吾郎&役所広司の映画版を見ていて、今回の舞台版では瀬戸康史&内野聖陽という配役。内野さんもねぇ、「ゴンゾウ」や「臨場」をはじめとするハードな役柄と「きのう何食べた?」のケンジ役とのギャップがものすごいんだけど、今回の検閲官は、厳格・強面な第一印象から徐々に演劇への興味を隠しきれなくなる役なので、ハードな内野さんとケンジの中間ぐらいな感じ。検閲官の心情が変わっていくのは瀬戸さん演じる脚本家の力でもあって、二人の相性がとても良かった。
3つ目は野田さんの「フェイクスピア」。高橋一生&橋爪功はこの作品でも共演していたのね。大好きな二人なのに、私はやっぱり野田さんの芝居が苦手みたいで、途中でリタイヤしちゃった。
4つ目の「泥人魚」も、唐十郎の集大成と言われ、演劇賞を総なめにした話題作だというし、磯村勇斗も風間杜夫も好きなのに、私にはついていけない世界だった。
2つ続けてリタイヤしたあとに、猿翁の追悼として放送された「ヤマトタケル」を約4時間じっくり観た。1995年の舞台だから、みな若い若い! 段四郎さんのお姿もあり、複雑な思いもあるけれど、猿翁の凄さをあらためて実感しちゃったなぁ。
観ながら作業を続け、整経が終わって織り始めることができた。再来週の絵の教室までに間に合うといいなぁ。