まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

国立へ

朝から雨。大きい木枠を入れたキャンバス地のバッグにもしっかりと雨対策。3連休の祝日なのに、気温もぐっと下がっていきなり11月の気候。一昨日は半袖1枚で大丈夫だったのに長袖でも肌寒くて、レインコート代わりに DoClasse のマジカルサーモコートを羽織る。真冬以外は中がかなり薄着でもOKのコートだから暑すぎるかと思いきや、ちょうどよかった。どうかしてるよねぇ。

国立駅でアルパの先生と待ち合わせ、ベトナム料理のサイゴン桜へ。雨のおかげか空いていて、窓際の席に並んで座る。フォーのランチセットをいただいている間に、気がつけば満席。温かいフォーで身も心もほっこり。美味しかったー。

アルパのレッスンでは、頭では分かっているのに指が動いてくれないという、まぁ、いつもどおりの出来で、もどかしいったら。さらにアレンジが加わった箇所もそのアレンジを入れる余裕がなかったので、次回までにもっと練習しないと。

美味しい台湾のお茶をごちそうになりながら、先生と一緒にニャンドゥティをチクチク。夕べ小さい枠で試作してみたいくつかの模様の中からひとつを選び、大きな木枠のほうに模様を入れてみたんだけど、どうもしっくりこない。マスは全部で13個もあるのに、こんなに迷ってばかりいたら、いつになったら終わるのか…。

まだ雨が降り続く中、どこにも寄らずにまっすぐ帰宅。BSで再放送されている鬼平犯科帳「馴馬の三蔵」に続き、久しぶりにウィーン国立歌劇場からの無料配信。プッチーニの「三部作」。リアルタイムではないので、3つの作品の間の休憩時間を早送りできるのがありがたい。ニャンドゥティはひとまず保留にしておいて、手織りを進めながら観る。

「外套」の夫婦をミヒャエル・フォレとアニヤ・カンペ、妻の浮気相手をジョシュア・ゲルロ。友人役のモニカ・ボヒネクは、「ヘンゼルとグレーテル」の魔女役でインプットされている。夫が妻の浮気相手を殺してしまう、ただそれだけの話なんだけど、フォレの声も顔も大好きなので、じっくり堪能。

「修道女アンジェリカ」は、未婚のまま妊娠・出産したという理由で修道院に入れられてしまうという現代ではありえない物語。7歳になっているはずの息子が2年前に死んだときかされ、自らも死を選び、カトリックでは自殺も大罪と気付いて嘆き、許しを乞い、その想いに応えるように奇跡が起きて、聖母が息子を抱いて姿を現し、彼女は安らかに息絶える … という原作に反し、息子が死んだというのは嘘で、息絶える寸前に息子が目の前に現れ、抱くことも叶わず死んでいくという、より残酷な結末だった。アンジェリカをエレオノーラ・ブラット、息子の死を告げる伯母をミヒャエラ・シュスター。彼女は「カルメル派修道女の対話」で修道院長を演じていたのが記憶に新しい。

最後は「ジャンニ・スキッキ」で、遺産を目当てに集まる親族一同がなぜかそれぞれに派手な仮装をしていて、アンブローゾ・マエストリが演じるジャンニ・スキッキだけは三つ揃いのスーツ。その対比が面白く、全体に暗くシンプルな舞台が仮装の効果でカラフル。ミヒャエル・シュスターをはじめ、クレメンス・ウンターライナーやダン・パウル・ドゥミトレスクをはじめとするウィーンではおなじみの顔ぶれがそろい、にぎやかに終幕。

観ながらせっせと手を動かし、手織りはだいぶ進んだけれど、長いマフラーなのでゴールはまだ見えない。