もうすっかり明るくなってからベッドに入ったので、起きたら午後というていたらく。いくら日曜日だからってねぇ。見積もりに対して返信がなく、再度連絡しても「確認中」とだけで、それきりナシのつぶてで仕事が途切れていることもあり、暑さも手伝ってどうもダラダラしてしまいがち。
せめて読書ぐらいは、とガストでこの夏のお気に入りメニュー、豆乳坦々うどんで腹ごしらえをしたあと、図書館で借りた宮内悠介「かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖」を読み終えた。名だたる詩人や画家の面々を差し置いて毎回謎解きをしてみせる女中(タイトルの「彼女」)が実はのちに歴史に名を残す人物であることが明かされる。登場人物たちはいずれも実在の詩人や画家で、私に彼らについての知識が十分にあればもっと楽しめたかも知れない。
帰りにスーパーのあとシャトレーゼに寄ったら、アイスのケースがスッカスカ。全体の十分の一ぐらいしか商品が並んでいなかった。私がよく買う何種類かのアイスはどれもまったくなくて、たまたま私の他に買い物客がいなかったから、何も買わずに出るのも悪い気がして、くるみのおはぎをひとつだけ。
帰宅後には手織の続き。おととい整経を終えたエジプト綿の多色織り。前回の手織教室で、先生がこれまでに織った作品を巾着袋に仕立てたものをたくさん見せて頂き、その中のひとつが立体的な織り方で素敵だったので、自分もやってみたくてお借りしてきた。もうずいぶん長いことエジプト綿では織っていない気がして調べてみたら、どうやら2016年の年末近くに帯地になりそうな古典柄を織ったのが最後らしい(その写真は2016年12月14日にアップされている)。
お借りしたサンプルは、最初の平織りの部分が地色のモスグリーン1色で、他の色がほとんど見えないのに、私の試し織りは平織部分もやたらカラフル。織り図には「平織20段 模様2本どり」と書かれているのだけれど、ひょっとして平織も2本どりにするのかなぁ。そうすれば他の色は出てこないはず。でもまぁ、カラフルなのも悪くない気がするから、このままにしちゃおう。
織り図どおりに織ると、模様は織地の裏に出て、織っている間は表しか見えない。そういう織り方なのだと教室できいていた。何段か織ってみて、織り機の下に鏡を差し入れてみたり、織り機を持ち上げて裏返したりして確認してみても、分かりにくい。このまま織り続けるのはしんどいなぁ … と考えて、ふと思いついた。
普段の4枚綜絖の奥にもうひとつ綜絖バーを追加した5枚綜絖。織り図で1、2、3の3つの綜絖を上げて織ると、その部分は緯糸が経糸の上を通る。そのとき、裏ではその部分の緯糸が経糸の下を通っているわけだから、4と5の綜絖を上げて織れば、糸の上下が逆になり、模様が表に出てくるんじゃないかしらん。
写真の上部にあるのが先生にお借りしたサンプル。渋い配色。真ん中はカラフルな経糸で、5つの綜絖のそれぞれが各色に対応していて、綜絖を1つ上げると5色のうち1色だけが上がる仕組み。一番下は平織りで、その上のわずか数段が試し織りの部分。まだほんの少しだけれど、上のサンプルと同じ模様がちゃんと出ている。写真では緯糸が白っぽく見えるけれど、実際はグレー。
織り図では常に綜絖を3つずつ操作すべきところ、逆にすると2つずつで済むので、操作も楽。私は卓上の織り機しか持っていないけれど、大型の高機では糸の上下が逆になるらしいので、高機用の織り図なのかもしれない。
それにしても、緯糸がカラフルすぎたかしらねぇ。