まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

歌舞伎座へ

明日の絵の教室用に選んだケーキのレシピはチーズテリーヌ。焼いたあと粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やす必要がある。だとしたら、歌舞伎座からの帰宅後に焼くと、冷蔵庫に入れるまでにかなり時間がかかってしまう。幸い今月は、どうしても昼の部を観る気にならずに夜の部だけにしたので、歌舞伎座に行く前に焼くことにした。

パウンドケーキ型1つにクリームチーズちょうど1箱分の200gが必要で、1箱450円以上することが多いから、2つで千円近くなっちゃうなぁ、と思いながら寄ったスーパーで、普段あまり見たことがない Luxe というクリームチーズが400g入りで680円。同じスーパーで、私が最近、凍らせて食べることにはまっているフルーツセラピーというゼリーも普段より30円ぐらい安くなっていた。ブラボー!

クリームチーズ、ヨーグルト、生クリーム、グラニュー糖、卵、薄力粉を順番に加えながらワンボウルで混ぜて焼くだけのシンプルレシピ。粗熱を取り、「美味しくなあれ」と願いながら冷蔵庫へ。

やはり粗熱を取るのに時間がかかってしまったので、ゆっくりランチを取る余裕もなく東銀座へ。木挽町広場の歌舞伎茶屋で「季節の揚げ茄子そば」を注文。短時間でササッと済ませることができ、しかも美味しい。大助かり。

七月大歌舞伎の幕開きは「神霊矢口渡」。非道な父親頓兵衛を男女蔵が演じる。真っ白い髪の老け役として演じる敵役。まさに左團次さんが多く演じてきた役柄で、こうして男女蔵さんが引き継いでいくのだなぁ、と感無量。頓兵衛の娘お舟を児太郎、お船が一目惚れをしてしまう新田義峯を九團次、彼が伴う傾城うてなを廣松。お舟の一途な想いが切々と伝わってきて、愛おしかった。

続いて「め組の喧嘩」。実際にあった町火消と力士の争い事をもとにした作品で、火消しの頭、辰五郎を海老蔵、その妻を雀右衛門、力士の四ツ車を右團次、九龍山を男女蔵。かつて先代の團十郎が四ツ車、辰五郎を菊五郎が演じた舞台で、團十郎が「辰五郎!」と呼びかける場面で何を思ったか「四ツ車!」と大音量で言ってしまい、菊五郎とその横にいた三津五郎がとっさに後ろを向き、笑いをこらえているのが一目瞭然で、菊五郎が向き直り「四ツ車はお前じゃねぇか!」と言って客席がどっと湧き、そこから自然に続行。何もなかったかのように堂々と、表情も変えずに仁王立ちしていた團十郎の姿が今も忘れられない。

町火消たちが集まって水盃を交わす場面で、新之助が先陣を切り、全員が終わって辰五郎が盃を地面に叩きつけたとき、破片が客席に飛び、かなりの勢いだったのでヒヤリとした。客席からだと舞台がちょうど目の高さだからね。幕が閉まるとすぐにスタッフが駆けつけ、無事を確認。何事もなくて良かった。

最後の「鎌倉八幡宮静の法楽舞」では、團十郎が7つの役を踊り分け、ぼたんと新之助もそれぞれに踊りを披露する。少し前までは、ただただ可愛いばかりだったけれど、二人とももうその域を超えていて、成長ぶりが目覚ましい。

21時半すぎに帰宅。零時から、アトランタで圭くんの1回戦。相手はトンプソンで、圭くんは復帰後ランキング100位以内の選手と対戦するのは初めて。チャレンジャーとはレベルが違う大会で、圭くん、ストレート勝ち! 素晴らしい!!