日曜日。千代田線と小田急線を乗り継いで下北沢へ。本多劇場で、加藤健一事務所の公演 vol.115「ジン・ゲーム」の千穐楽。加藤さんと竹下景子さんだけの二人芝居。
とある老人ホームの中庭で、ともに入居者であるウェラーとフォンシアは、ここでの生活に不満を募らせていて、愚痴を言い合い意気投合。ウェラーはカード好きでフォンシアに「ジン・ゲーム」のやり方を説明し、ゲームを始めるが、いきなりフォンシアが勝ってしまい、その後、何度やってもフォンシアに勝つことができない。苛立ち、声を荒げるウェラーにフォンシアは辟易するが、二人とも訪ねてくる家族もなく、結局また中庭で顔を合わせてはゲームをする羽目になり、勝つつもりはないのに勝ってしまう。ゲームをしながら、あるいはフォンシアが勝つたびに喧嘩になって言い合ううちに、二人の過去や孤独な胸の内が明らかになっていく…。
いやぁ、このお二人だから絶対に面白いだろうとは思っていたけれど、期待をさらに超えてくる。あっという間の2時間だった。身につまされる場面もあるものの、それ以上に笑いでいっぱい。加藤さん73歳、景子さん69歳。老人ホームの入居者だからまさに老人を演じていらっしゃるわけだけれども、お二人とも生き生きと輝いていらして、素晴らしい。お美しい景子さんが「キレる」場面が特に圧巻。
景子さんは前にも同事務所の舞台「喝采」で加藤さんと共演していらっしゃるけれど、二人芝居は今回が初めて。また数年後にぜひ再演していただきたい。
16時頃の終演後、どこにも寄らずに帰路につく。でも、あとはもうバスで帰るだけ、という時点で、夕食にはまだちょっと早い時間なのにお腹が空いてきてしまい、急に麺類が食べたくなって、とっても久しぶりに日高屋へ。たっぷり野菜タンメンに餃子をプラス。日高屋ではいつも決まってこのタンメン。久しぶりでもやっぱり同じチョイスになっちゃうな。
男子バレーのラウンド最後の対戦相手は世界ランキング1位のポーランド。昨日のイタリア戦に続いて黒星2つ。とはいえ10連勝で予選ラウンドを2位通過。ファイナルラウンドが楽しみ。
ウィンブルドンは7日目で、ルブレフ対ブブリク戦がすごかった。ルブレフが2セット連取した後、ブブリクが2セットともタイブレークで取り返し、ファイナルセットの大詰め、ブブリクがウィナーを確信して雄叫びを上げたショットにルブレフが飛びつき、転びながら返したショットがブブリクのコートへ。呆然とするブブリク。これでマッチポイントを握ったルブレフが次のポイントをしっかり決めて勝利を手にした。まさにミラクルなウルトラスーパーショット!