まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

下北沢へ

昨日読み終えた「空白を満たしなさい」を図書館に返却し、予約の順番がやっと回ってきた「准教授・高槻彰良の推察」8巻を受け取る。帰りにスーパーに寄ると、その斜め向かいにあるシャトレーゼにもつい寄ってしまうのねん。

下北沢に向かう千代田線の中で早速、借りたばかりの8巻を読み始める。筒井康隆七瀬シリーズのように相手の心が読めたり、この作品の尚哉のように嘘の言葉が歪んで聞こえたりするのは、さぞかし生きづらいだろうなぁ。七瀬のようなテレパスは、訓練することで一時的に能力を封じることができるという設定だったけれど、尚哉にはそれができない。聞きたくもない嘘が嫌でも耳に入ってしまい、つい反応してしまうことで回りにそれが伝わってしまい、疎まれる。自分からも壁を作って周囲の交わりを避けようとする姿は、人でないものが見えてしまう「夏目友人帳」の夏目くんと重なり、尚哉も夏目くんと同じように、徐々に周りに心を開いていく様子が読んでいて嬉しい。

本多劇場加藤健一事務所の「グッドラック・ハリウッド]千穐楽。2列目の席で、1列目はまだ閉鎖されているので実質的に最前列。こんなにいい席は久しぶり。加藤さんは、かつては名監督兼脚本家として脚光を浴び、表舞台から離れて久しいボビーを演じ、彼に憧れる若い作家デニスを関口アナンさん。ボビーの助手メアリーを加藤忍さん。出演者はこの3人だけ。

自分にはもう声がかからない映画製作を実現するためボビーはデニスを利用しようとするが、いざ完成した映画はボビーの思い描いたものではなく、自分の脚本や絵コンテにデニスが大幅に手を加えていたことが分かり、2人は互いに感情を爆発させるが、メアリーとの会話を通じてボビーは世代交代を受け入れる。そのプロセスが重くなりすぎることなく、適度なコメディタッチで描かれていて、ウィットに富んだ台詞が秀逸。

カーテンコールでは、加藤さんと竹下景子さんの二人芝居となる次回作の紹介とともに、関口アナンさんが竹下景子さんのご子息であることも明かされ、客席に驚きが広がる。私も知らなかった。スラリとした長身で、ファッショモデルでも成功しそう。表情豊かでとても良かった。千穐楽とあってほぼ満席だったのも嬉しい。次回作も楽しみ!

終盤、お腹がグーッと鳴ってしまい、慌てて両腕で押さえつけるようにしてしのいだ。空腹感はまったく意識していなかったのになぁ。終演後、どこかで食事を、と思ったけれど下北沢にはあまりなじみのある店がないので、北千住に移動。どうにかお腹が持ちそうなので、先にマルイでクレジットカードの更新。期限は6月なのに、最近たびたび更新しろという通知が届くものだから、さっさと済ませてしまいたかった。新たに出たムーミンのデザインのカードはクラスが違って選べないと分かり、がっかり。

ルミネに移動し、おぼんdeごはんでレアの鰹と春野菜の定食。季節限定メニューで、鰹も筍も美味しかった。お味噌汁だけおかわりしちゃった。

帰宅後、マルイのカードの明細をもとに、そのカードで決済している各所のサイトで更新手続き。これがなかなかに面倒くさく、たっぷり時間もかかってしまった。確定申告の際にも思ったけど、こんなにカードを使っているのねぇ。それでもキャッシュレスには程遠いのが現実。