まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992017-09-10

モスバーガーで腹ごしらえをしてから、下北沢へ。いつもは南口から本多劇場に直行するのだけれど、夕べWさんに伺った手作り市をのぞいてみようと北口へ。駅前のスペースに小さなお店がたくさん出ていて、「下北沢大学MOTTAINAIてづくり市」との看板。下北沢大学なんてあったっけ? と思いながら見て回り、アクセサリーやガラス食器、ポストカードやお菓子などが並ぶ中、可愛らしいフエルトのブローチをひとつ購入。あとで調べてみたら、下北沢の街づくりイベントを「下北沢大学」と総称しているんだそうな。面白い取組。でもちょっとまぎらわしい。

本多劇場の開場までしばらくあったので、さてどうしましょ、としばらく歩き、本多劇場と同じビルに新しい喫茶店がオープンしていたので入ってみる。ガランとして誰もいない…と思ったら、どこからかお店の人が走ってきた。フェイシャルエステも兼ねているそうで、窓際には鏡と化粧品が並んでいる。こういうの、ちょっと落ち着かないけど仕方がない。喫茶店のプロではなさそうなのでコーヒーはやめておいて、フレッシュバナナジュースなんぞを頼んでみる。「くじ引きどうぞ」とメモ用紙に番号が手書きされているだけの手作り感満載のくじを引き、クレンジングのサンプルを頂いた。

加藤健一事務所の第99回公演は、クリフォード・オデッツ作の「喝采」で、千秋楽の今日は開演前に、目が不自由な方のために舞台装置等を事前に説明する催し。こういう貴重な取組をしている劇団って少ないんじゃないかなぁ。15分の休憩をはさんで3時間近い長丁場でも、盲導犬は皆おとなしくしていて、加藤さんがカーテンコールで盲導犬の愛らしさを口にするまで、その存在を意識することすらなかった。

アル中になって落ちぶれてしまった往年の名優フランクを加藤さん、その妻ジョージー竹下景子さんが演じる。主演俳優の急遽降板でフランクにチャンスが訪れるが、容易にはいかない。演出家のバーニー(山路和弘さん)、プロデューサーのクック(大和田伸也さん)、舞台監督のラリー(林次樹さん)、劇作家のポール(浅野雅博さん)、若手女優のナンシー(寺田みなみさん)と、それぞれに適役で、驚きの展開も用意されていて、実に濃密な大人の芝居。竹下景子さん、美しい〜。

やっぱり加藤健一事務所の舞台って特別だなぁ、と大満足で劇場を後にし、すぐ近くのヴィレヴァンでしばらく遊び、駅に向かうと、沿線火災で小田急線が運転を見合わせているとのこと。ありゃ。代々木上原へのルートを絶たれ、井の頭線で渋谷に出て、表参道で千代田線に乗り換える。これもあとで調べたら、参宮橋付近での火災は終演前にすでに発生していて、踏切で非常ボタンが押されたために車両が火災現場のすぐ近くに停車してしまい、車両の上部に延焼し、乗客が避難する大変な事態で、小田急線は経堂・小田原間で折り返し運転となり、復旧したのは21時近かったそうな。

そんな大ごとになっているとは知らずに、最寄り駅に着いた後、ココ壱でカレーでも食べようかなぁ、と向かう途中で急に麺類が食べたくなって、久しぶりに日高屋の野菜タンメン。そのあとコメダ珈琲に寄り、短編集「満願」の第4話「万灯」を読み終える。「相棒」スペシャルの「還流」を思わせるような展開で、ラストが秀逸。

帰宅後、火曜日に聴き逃した斎藤さんのSaloneをオンデマンドで途中まで聴き、零時からは NHK BS のプレミアムシアターで、オランダ国立歌劇場の「サロメ」。全身血みどろのヨカナーン。続いてエクサンスプロバンス音楽祭での「ペレアスとメリザンド」を見始めたのだけれど、途中で力尽き、録画しながら見ていたので残りはおあずけにして、お風呂へ。ナダル対アンダーソンの全米オープン決勝もまもなく始まるけれど、それも録画におまかせ。今日はもうおやすみなさい ☆

こんな盛りだくさんな1日だったのに野菜タンメンの写真しかないなんて… (^^ゞ