まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

てにあまる

ほぼ日の記事で、藤原竜也柄本明という魅力的な二人の舞台があることを知り、即チケットを取ったのが今日の14時からの回。公演の準備段階から密着し、舞台が出来上がっていくまでのプロセスを丁寧に追い、関係者のインタビューも掲載されたその記事を熟読してから出かけた。久しぶりの東京芸術劇場。タイトルの「てにあまる」は、「手に余る衝動」との2択だったというのも記事で知ったこと。

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プレイハウスの席数は800余りで、ほぼ満席。映画館は全席販売に戻ったけど、私が観に行く映画はそれほど混まないし、歌舞伎座国立劇場もいまだに1席ずつ空けているので、広い劇場が空席なしに人でうまっている光景は久しぶりすぎて異様にさえ感じる。以前はこれが当たり前だったのにねぇ。

藤原竜也柄本明は父子の役で、藤原竜也が演じる社長の妻を佐久間由衣、部下を高杉真宙。この4人だけの舞台。

若手の二人も精一杯の熱演なんだけど、なんといっても藤原竜也の常に爆発し続けているような演技が圧巻で、彼が発する膨大なエネルギーを跳ね返すのではなく、包み込むというより丸ごと飲み込んでしまうような柄本さんの果てしない闇。この二人の化学反応がもうまったくの別次元。藤原竜也はトラウマを抱えた役で、神経をすり減らせ、ギリギリの状態。台詞だけでなく、身体表現も、まるで全身が悲鳴を上げているかのようで、胸が詰まる思いがした。

藤原竜也は、テレビのドラマや映画だけでなく、舞台もいくつか観ているのだけれど、毎回その途方もない熱量に圧倒される。あれだけ終始、全身全霊で演じていたら、終演後にはもう疲れ切ってしまうんじゃないかしらん。

昨日の表参道に続き、今日もどこにも寄らずにまっすぐ帰宅。しばし舞台の余韻にひたり、夜には「VS嵐」の最終回を見ながらチクチク。世代的に嵐は「カッコいい」よりむしろ「かわいい」と思ってしまうぐらいだから、特にファンというわけではないんだけど、一般の人だけでなく芸能界の面々からも、またスタッフからも愛されているんだなぁ、と強く感じる番組だった。一方、大野くんももう40歳になったことを思うと、そろそろ辞めたいと思う気持ちはよく分かる。また、メンバーたちの笑顔を見ながら、SMAPもこんな終わり方だったらよかったのに、と思ってしまった。見たくなかった謝罪の場面。しかもいまだに3人は活動の場を制限されている。どうしてこんなに違ってしまったんだろう…。

ニャンドゥティのほうは、20個のウエボの土台をすべて張り終えた。ふぅ~。