まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

テンペラ再び

自粛要請が出ている中で、絵の教室をどうするか、じっくり相談をした。不要不急だろうと言われたら否定はできない。でも十分にスペースのある場所で、ごく少人数で、それぞれキャンバスに向かい合う時間だから、密閉・密集・密接の3つの「密」には該当しないよね、という結論になり、通常どおり行うことになった。ただしWさんは作品展の前からの体調不良がまだ続いているため、お休み。

出かける前に、ウィーン国立歌劇場の配信13作めの「フィガロの結婚」。2017年9月の舞台。シンプルな装置でオーソドックスな演出。アダム・プラチェッカのフィガロアンドレア・キャロルのスザンナ、カルロス・アルバレスの伯爵にドロセア・ロッシュマンの伯爵夫人ほかの出演で、とても楽しい舞台だった。

さて、出かける時間。自粛要請が出ていることもあり、行きの電車は空いていて、窓が開いているので風が強く、髪が激しく乱れるので帽子をかぶる。大塚のあたりで雨が降り始め、大泉学園に着く頃には本降り。駅前のグランエミオはほぼ閉館で、地下の三浦屋だけ営業中。そこでティータイムのお菓子を調達。

私はエキゾチックな衣装を着た男性の絵が途中なんだけど、またみんなでテンペラ画をやってみようということになり、その絵はひとまず保留。前回は下地を塗るところからだったのを先生がパネルに下地を塗ったものを用意してくださり、すぐにスタートできる状況。ありがたいわー。

I さんは作品展に先生が出展してくださった4点のうち特に印象的だった草原の絵を模写することになり、私は数日前に石田ゆり子さんがインスタグラムにアップしていたクスノキの写真に惹かれ、ダウンロードしておいたのを先生に見て頂いたら、絵の素材としてもとてもいいとゴーサイン。やったー!

f:id:maru99:20200328185201j:plain

 筆の先を平らにつぶして扇形にした筆を使い、先生が作ってくださった土性の茶系の顔料3種類をアトランダムに塗り重ねる。ティータイムをはさんで下塗りが乾いたところで、白の顔料で、クスノキの枝を細い線で描き、それ以外の部分は細かい点で埋め尽くす。細い筆で1つ1つ点を打つのは大変だけど、扇形の筆だと一気にたくさんの線や点が描ける。そのおかげで、1回で一気に進んで嬉しい。

作品展に出したテンペラの模写を持ち帰るつもりでいたのだけれど、雨が降り続いているので断念。夕食を済ませて帰宅。帰りの電車も空いていた。24時まで営業のスーパーに寄ったら、昨日買えなかったもやしが普通に買えた。帰宅後には入念に手を洗う。明日以降は家にこもっているつもり。