まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

全日本フィギュア

特に男子のほうはドラマチックだったなぁ。

まず大ちゃん。日本選手初のメダリストとなった彼も年齢を重ね、以前のようなジャンプは飛べなくなってしまっているけれど、表現力の豊かさは他の追随を許さない。特に今回のショートプログラム! もう得点も順位も関係なく、やっぱり彼のスケートが一番好きだと心からそう思った。魅せるスケートなんだよねぇ。美しさだけでなく、セクシーで、洗練されていて、彼にしかない独特の世界観。今までアイスダンスってあんまり真剣に観たことなかったけど、これからは大ちゃんの新しい挑戦に注目しなくちゃ。

ジュニアから初参加の選手たちも鮮烈な印象を残し、ショートプログラムでは佐藤駿くんが羽生くん、昌磨くんに次ぐ3位だったのに対し、親友だという鍵山優真は7位だったのに、フリーで鍵山くんが会心の演技。結果的に3位でメダルを獲得。5位に終わった佐藤くんと明暗を分けた。鍵山くんのコーチも務めるお父さんも元スケーターで、3位が決定した瞬間の驚きの表情や、涙がこみ上げるのをこらえている姿が印象的だった。

昌磨くんはコーチ不在となってから不調で、グランプリシリーズでは不振が続き、ファイナルに進出することもできなかった。これまで全日本フィギュアでは3連覇しているものの、羽生くんが出場できない中での連覇だったこともあり、直接対決に注目が集まっていた。

そんな状況で、直前にステファン・ランビエールがコーチについたことが功を奏し、昌磨くん、これまでの不調が嘘のようにジャンプが次々に決まり、高得点。ショートプログラムの段階では羽生くんと昌磨くんの二人がぶっちぎりで、二人の点差は5点。

フリーでも昌磨くんは好調を維持。でもきっと、羽生くんがその上を行く。誰もが、というか観客はみな、そう思っていたんじゃないだろうか。ところが、最終滑走の羽生くんは連戦の疲れかジャンプにミスが目立ち、思うように加点が伸びず、昌磨くんが4連覇達成。昌磨くんも驚いた表情をしていた。まぁ、羽生くんも昌磨くんが初優勝する前に4連覇してるんだけどね。

そんな氷上の過酷な戦いを暖かい部屋でお鍋を食べながら観るなんて、贅沢だわー。

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