手織教室は13時からなのに9時半過ぎのバスに乗り、ガストで読書。図書館で借りた宮部みゆき「三島屋変調百物語」の伍之続「あやかし草紙」を読み耽る。
以下ややネタバレになるけども、第1話「開けずの間」は家族の命が次々に奪われていく傷ましい話で、空恐ろしい思いでさらに読み進むと、第2話「だんまり姫」は思わず笑顔になってしまうほっこりとした物語。この構成の妙。
この本の挿絵は木版画で、第2話にはカマドウマの木版画が出てくる。まだ小学生の頃、お風呂に入ろうとしたら風呂場のど真ん中にカマドウマがいて、虫が大の苦手で怖くて入れずにいたら、「大きな図体して! 虫のほうがよっぽど怖がっているわよ。まったくもう!」と母が怒りながら追い払ってくれたことを懐かしく思い出した。
途中にブランチをはさんだこともあり、第2話の大詰めは時計とにらめっこで、どうにか最後まで読み終え、急いで手織教室ヘ。
4人と少ないながら現時点でのフルメンバーがそろい、最近出版された山口百恵さんのパッチワークの作品集を持っていらした方がいて、素敵な笑顔の写真に、ふっくらして幸せそうねぇ、などと楽しくおしゃべりしながら織り続けていたら、うっかりして縦のマス目とマス目の間にもじりを入れるのを忘れたままで何段か織ってしまい、あらあら、とほどき終わったところで時間切れ。
帰りにタリーズに寄り、読書の続きをするつもりが、なぜか急に睡魔に襲われ、同じ行から先に進まない。そんな状態で無理に読むのはもったいないので、今日の読書はここまで。