まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992018-06-06

昨日、ツイッターのタイムラインにメトロポリタンオペラのライブビューイング「サンドリヨン」の情報が流れて、あれ? もう始まってる? いつ予約したんだっけ? と調べたら、翌日の今日だった。危なく予約をすっ飛ばして見逃すところだったー。

…というわけで、急ぎの英訳のスタートを遅らせ、東銀座の東劇へ。

今シーズンのラストを飾る「サンドリヨン」は、シンデレラをもとにしたマスネのオペラ。同じシンデレラをもとにしたロッシーニの「ラ・チェネレントラ」よりロマンチックな印象。演出家のロマン・ペリーが衣装のデザインも兼ねていて、そのセンスが素晴らしい。特に室内の壁にサンドリヨンの物語が記されていて、絵本の中の世界であることを思わせる演出が秀逸。王子の結婚相手に選ばれようと舞踏会に集まる女性たちがみな真っ赤な衣装で、それぞれ異なるデザインがどれもユニークで、ファッションショーのように楽しく、最後に登場するサンドリヨン(本名はリュセット)は純白のドレス。この対比の美しさ。シンデレラの物語では影の薄い父親と娘のふたりきりの場面も多く、継母は高圧的ではあるけれど、姉娘たちと結託してサンドリヨンをこき使ったりいじめたりする場面は出てこない。ズボン役として王子を演じるアリス・クートとタイトルロールを演じるジョイス・ディドナートの息がピッタリで、同じ音域の二人の二重唱にうっとり。ズボン役を起用する理由がよく分かった気がした。レジェンドのひとり、ステファニー・ブライズの継母もキャスリーン・キムの妖精も良かったなぁ。とても素敵なファンタジー

これでM来シーズンまでしばらくお別れだと思うと寂しいわぁ。

終演後はナイルレストランのムルギーランチで早めの夕食を済ませ、帰宅後に英訳をスタート。遊んだ分だけ頑張らねば! と気合を入れ、日付が変わっても作業を続け、朝5時過ぎに力尽きた。ひとまず寝よう (^^ゞ