まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992017-10-22

いつもなら外出してコメダかカフェソラーレで英訳の見直しをするところなんだけど、台風が接近中で、雨はまだそれほど強くないものの、風も強くなりつつあるので外出は取りやめ。

ゆっくりめに起きて、午後にテレビをつけたら、ちょうど始まったのが「ザ・ノンフィクション」で、北九州で起こった監禁殺人事件の犯人夫婦の息子へのインタビューを中心にした「人殺しの息子と呼ばれて」の後編。前篇は残念ながら見ていない。少し前に読んだ誉田哲也の「ケモノの城」があの事件をもとにしていて、遺体処理の具体的な描写は読んでいて耐え難いほどだったのだけれど、まさにその場にいて、自分の両親が親族をそのような目に遭わせるのを目の当たりにし、自分も電気ショックによる虐待を受けていた息子が事件から17年を経て、その体験を自ら語るという内容。凄惨な記憶がトラウマになっていないはずはないのに、意外なほど冷静に、理路整然に語る息子もさることながら、彼のもとに獄中の母親から送られてくる手紙の文字が非常に美しく、可愛らしい絵まで添えられていて、メディアが詳しい報道を控えたほどの残忍な事件の当事者とはとても思えず、その心理状態が計り知れないところが余計に怖ろしいと思った。また、主犯であるはずの父親は、「ケモノの城」でも描かれていたとおり、自ら手を下すことはせず、妻や娘らを精神的に支配して監禁や殺戮を実行させていたようで、実行犯でない自分は無実なのだから、自分のために署名運動をしてほしい、と面会に訪れた息子に言ったという。前代未聞の鬼畜の所業を繰り返しておきながら、本当に、まったく罪の意識がないのだろうか。その血が自分にも流れていると思うと、いつか自分も何か怖ろしいことをしてしまうのではないかという息子の不安はとてもよく理解できる。そして犯罪加害者の家族に対しても社会は厳しい。今は結婚して守る人ができたという彼の人生が平穏でありますように。

そのあと「コウノドリ」の2話を録画で見て、涙。さっきまでの辛く重苦しい雰囲気から一転して、あたたかい世界。

そのあとさらにまる子&サザエさんからの流れで、普段は見ていない「直虎」を海老蔵が信長で出るというので見ながら、絵織りの整経。縦糸を筬に通し終えたところで、英訳の見直しをするはずだったのに! とようやく思い出した。

2時間足らずの作業で見直しと修正を終え、納期に余裕があるのにわざわざ週末の夜に送るのもこれみよがしな気がして、送信は明日に保留。

なんやかんやで寝るのが遅くなり、ベッドの中でまだ寝付けずにいるうちに、窓に打ち付ける雨と唸るような風の音で台風がいよいよ接近してきたらしいのが分かる。そんな状態の午前3時すぎにいきなりピンポンパンポーン♪ と呼出のようなチャイムが鳴り響き、区役所からの放送なのは分かったものの、雨風の音が強くて何を言っているのかほとんど聞き取ることができない。「避難」と聞こえた気がして、スマフォで区役所のサイトにアクセスしてみたところ、近くの川が氾濫危険水域を超えたので避難勧告の警報が出たらしい。とはいえ、自宅を含む一帯の丁目は対象外。起きていても放送の内容が聞き取れないのに、こんな時間で寝ているはずの多くの人に届くはずはないし、そもそも真っ暗な深夜に、暴風雨の中を外に出て避難するほうがよっぽど危ないと思うんだが。