まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992017-10-19

朝から雨。しかも昨日とは12度も気温が下がった地域もあり、師走並みの寒さだという。リビングの室温計も20度を下回っていた。今シーズン、ここまで低い数字は見たことがなかった。11月に入るまでは着ないでいるつもりだったヒートテックを着ていくことにする。師走並みじゃあ仕方がない。

午前中に請求書の作成をして、午後になってから、駅に向かうバスの中で、その請求書を持参し忘れたことに気づく。いっつもこんな調子で、送付が遅くなっちゃうのよねぇ。

北千住のスタバで軽く腹ごしらえを済ませ、持参したムーミンのマグでラテをテイクアウトし、歌舞伎座へ。芸術祭十月大歌舞伎の昼の部。

幕開きは、豊臣家の滅亡が目前に迫り、家康への憤怒に正気を失っていく淀君を描く「沓手鳥孤城落月」。「沓手鳥」と書いてホトトギス玉三郎淀君に米吉の千姫七之助の秀頼、松也の修理亮に彦三郎の氏家内膳、萬次郎の正栄尼と、姿だけでなく声も良い人が揃った。今回は若武者姿の七之助淀君を演じる日もきっと来るのだろうなぁ。家康というとなぜか津川雅彦をイメージしてしまうのは、いったいどの時代劇の影響なのかしらん。

続いて「漢人韓文手管始(かんじんかんもんてくだのはじまり)」。江戸時代に対馬の通辞役が朝鮮通信使随行員をさ殺害したという史実をもとにした作品なのだけれど、大名家の家老が来日中に病気になった唐史の代わりを務める日本人の通辞役を殺害、と設定が変更されている。平成6年10月に上演されたのが最後で、実に23年ぶり。その前回の舞台も観ているのよねぇ。なんだか急に年を取ったような気分 (^^ゞ

鴈治郎の家老に芝翫の通辞、争いの原因となる傾城のうち高雄を七之助、名山を米吉、名山と恋仲の若殿和泉之助を高麗蔵。いかにもおっとりとしていて頼りなさげで、つっころばしの加減がほどよく、高麗蔵さんクリーンヒット。片岡亀蔵さんの唐使呉才官もいい味を出していたなぁ。殺し場の舞台装置が伊勢音頭にそっくり。

最後は玉三郎、梅枝、児太郎と3人の女形が華やかに踊り納める「秋の色種(いろくさ)」。梅枝・児太郎の2人は琴の演奏も披露し、その間に玉三郎は黒の衣裳に着替え、2人の娘と若々しい母親のよう。うっとり。

終演後にもまだ雨が降り続き、明日も明後日も雨の予報。秋らしい晴れやかな空が見たいわ〜。