まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

イブですが

昨日のダラダラを繰り返さないように、午前中からコメダ珈琲で年賀状にメッセージ。この作業もフリクションで楽になったよねぇ。昔はハガキ専用の修正ペンとかもあったけど、年賀状に限らずハガキや書状に修正ペンを使うなんて失礼な気がして、書き直すしかなかったものねぇ。フリクションに感謝しつつ、1枚1枚あれこれ考えながら、全部書き終わるまでにたっぷり2時間半。ふぅ。

年賀状を投函してから遅めのランチを済ませ、そのあと東銀座の歌舞伎座へ。十二月大歌舞伎の夜の部。

まず最初は「神霊矢口渡」。強欲な渡し守の頓兵衛は、新田義興を陥れて川中に沈めた功で大金を手にし、義興の弟新田義岑をも手にかけてさらに大金を得ようと目論んでいるが、傾城うてなを伴い落ち延びてきた義岑に頓兵衛の娘お舟が一目惚れ。自ら犠牲になって義岑とうてなを助けるという話。松緑の頓兵衛は、いかにも悪党らしい凄みのある化粧がとても効果的。でも台詞になると、癖のある口調のせいか、どうも端敵じみてしまうのよねぇ。動作がやたらと重かったのは、頓兵衛が老け役なことを意識したのかしらん。坂東亀蔵の義岑も児太郎のうてなも、お行儀よく控えめ。対象的に梅枝のお舟は、恋心がもうあふれんばかりで、その分、父親に殺される悲劇が際立っていた。頓兵衛の手下を萬太郎。

次が今月のお楽しみ。「本朝白雪姫譚話」。言わずと知れたグリム童話の白雪姫で、これまでにも俳優祭で天地会として上演されたことがあり、そのときも白雪姫は玉三郎で、團十郎のお妃と海老蔵の鏡の精が大受けで、吉右衛門仁左衛門左團次さんなどお歴々が七人の小人を「童」として演じたのも話題になった。古くは昭和の時代に、これも俳優祭歌右衛門が白雪姫を演じている。それを今回は初めて、本格的な舞台劇としての上演。

お妃役の児太郎が鬼気迫る熱演。鏡の精をクールに演じる梅枝との対比がまたいい。七人の小人は子役たちが「妖精」として演じ、その可愛らしい歌声が清らかで、愛おしさがこみ上げてくる。白雪姫を殺せと命じられ、森へ連れて行くが殺すことができず、助ける武士を獅童。お妃に使える二人の局を歌女之丞と猿三郎。

美しさで白雪姫に負けても琴の手腕では勝てるはず、と鏡の精に言われて弾き比べをしたら、琴も白雪姫のほうが上手で、お妃がさらに怒りを募らせるという展開が予想外で面白かった。美しさだけにこだわっているわけじゃないのね。とにかく一番でいたいという。

童話のほうは王子のキスで目覚めるけれど、今回は残された毒りんごを七人の妖精たちも王子も口にし、それぞれに吐き出すと姫も吐き出して息を吹き返すという … そんなんありか? と思わないでもないけども、まぁ、いいでしょう。王子にあたる皇子の役を歌之助、その家臣を彦三郎。

今月は、演舞場でナウシカ国立劇場チャップリン、そして歌舞伎座では白雪姫。これだけ「異色作」がそろうのは珍しいんじゃないかしらねぇ。

とまぁ、そんなこんなで、クリスマスイブとはまったく無縁の1日だったので、せめて木挽町広場のツリーの写真をば。

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