しっかり寝なくちゃ、と思いながらベッドに入ったのになかなか寝付けず、そのせいか目が覚めてもスッキリしなくて、ウダウダしている間にまた寝落ちしてしまい、二度寝では済まずに三度寝。予定より大幅に遅い時間にようやく起きたものだから、時間の余裕がまったくなく、バタバタと家を飛び出し、少しでも早く駅に着くように、と乗ったバスの中でスマフォの電源を入れたら、あれれれれ、充電されてない! 電池の残りわずか14%。時々やるのよねぇ。充電器につないで寝たのに、その充電器がつないである電源タップのスイッチがオフのままで充電されていないという…。
北千住のスタバで腹ごしらえをする予定を変更し、駅前のドコモショップで充電している間に駅構内のベックスでミネストローネプレート。25分ぐらいの充電で44%。やれやれ。
東銀座の東劇へ。メトロポリタン・オペラのライブビューイング、今シーズン第7作はベルディの「椿姫」。この作品を初めて観たのは2011-2012年シーズンのライブビューイングで、その時と同じヴィリー・デッカーの演出は、半円の円筒状の舞台に大きな時計が置かれ、医師のようにも死神のようにも見える謎の男がいて、ヴィオレッタの死期を暗示する装置が印象的。その時にはナタリー・デセイが演じたヴィオレッタの役を今回はソニア・ヨンチェバ。彼女もアルフレード役のマイケル・ファビアーノも、多分、私が観るのは初めてで、他の役でのイメージがない分、純粋にヴィオレッタとして、アルフレードとして観ることでより深く物語に没入できたような気がする。アルフレードの父親ジェルモンはトーマス・ハンプトン。ヴィオレッタが息絶える直前、痛みが消え、力が蘇ってくる、もう一度生きることができるのね! と再生への希望を口にする、そのことに意味があるような気がして、考えながら劇場を出る。
18時ちょっと前に終演。ちょうど夕飯の時間なので、ナイルレストランでムルギーランチ♪ 写真は、お店の外観。
帰りに北千住駅構内のスタバに寄り、デカフェのラテ。図書館で借りてきた宮部みゆきの「三鬼」の第2話「食客ひだる神」を読み終える。行き倒れになった旅人が「ひだる神」と化し、これに憑かれると、その場をどうにかやり過ごしても、そのあとやたらと空腹に襲われることになる。妖怪として広く知られているようだけれど、調べてみたら、いわゆる低血糖の状態を指すのではないかと。それにしても、そこからこんな話を創り上げてしまう宮部さんの筆の力って。
そのまま帰るつもりが続きを読みたくなって、最寄り駅についてからさらにコメダ珈琲に寄り、ミルクコーヒーを飲みながら第3話「三鬼」を読み終えた。ほのぼのした第2話から一転して恐ろしい話。にっちもさっちもいかない貧困の村で、労働力になり得ない弱者を間引きしなければならない、その重い務めを人に代わって果たすために現れた鬼。どうして「三」鬼なのかなぁ、と考えながら帰宅。3つめの村から来る鬼だから? もっと深い意味がありそうなんだけど…。