まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992018-05-21

メトロポリタン・オペラのライブビューイングも今シーズンは残すところあと2作。その第9作「ルイザ・ミラー」を観に東劇へ。14時からの回をネットで予約しておいた。

あまり知られていない作品なので、客席の入りはやや少なめ。まぁ、平日の昼間だし。

ヴェルディがまだ30代の頃の作品。先代を暗殺して伯爵の地位に就いた男が息子を公爵の未亡人と結婚させようとして、息子とその恋人を引き裂くため、恋人の父親を無実の罪で捕らえ、その命と引き換えに別れの手紙を書かせるが、裏切られたと絶望した息子は毒をあおり、その毒を恋人にも飲ませて二人は死んでしまう。その哀れな恋人がタイトルロールのルイザ・ミラーで、今シーズンは「トスカ」「ラ・ボエーム」に続く出演となったソニア・ヨンチェバが演じ、短絡的・直情的な息子を演じるのは、以前は線が細い印象だったのに最近貫禄が出てきたピョートル・ベチャワ。伯爵を演じたアレクサンダー・ヴィノグラドフはMET初出演。根っからの悪人ではなく息子想いの一面も見せ、好演だった。それぞれに熱演だったけど、舞台全体のクオリティをぐっと引き上げていたのがルイザの父親を演じるプラシド・ドミンゴ。歌唱の素晴らしさは言うまでもなく、その歌声から娘への愛情がダイレクトに伝わってきて、歌による表現力という点ではまさにピカイチだなぁ、とあらためて思った。御年77歳。左團次さんと同い年!

昨年11月に発行された今シーズンのパンフレットでも、この作品のページを飾っているのはタイトルロールのルイザではなく、プラシド・ドミンゴ。指揮者の欄にはレヴァインの名前がある。セクハラ問題でMETの名誉音楽監督を解任された後、契約不履行としてMETを訴え、METの側も損害賠償を求め、訴訟合戦になっている。ライブビューイングの中で、レヴァインとMET総裁ピーター・ゲルブとの対談が放送されたのがまだ最近のことで、互いにリスペクトし合っているのが伝わってくる映像だったのに、残念だなぁ。

18時ちょっと前の終演後、有楽町方面に向かって歩き、ハンズの銀座店へ。来月の作品展の準備として、35〜40センチ四方の額を探しに行ったんだけど、該当する商品がひとつもなくて、ガッカリ。次の絵に必要な木製パネルもなかった。伊東屋のほうが良かったかなぁ。

伊東屋より世界堂のほうが確実なので、伊東屋に行くのはやめ、ナイルレストランのムルギーランチは魅力だけど東銀座に戻るのも面倒で、そのまま帰路に着く。でもカレーって、一度食べたいと思うと胃袋がカレーを欲する状態になってしまうのよねぇ。なので駅前のココ壱で、大人のスパイスカレーに野菜をトッピング。

19日にハリー王子と結婚したメーガン妃がシーズン1からレギュラー出演していた「Suits」のシーズン7が始まったんだけど、シーズン6とのつながりに違和感があって、シーズン6の最終回も見たはずなのに記憶があいまいだったので、ツタヤでその部分だけをレンタルして帰り、早速見てみた。う〜ん、やっぱり見た気がしない。毎回録画して見ていたはずなのに、なんでかなぁ。