ウィーン国立歌劇場の配信は、昨日の「ラインの黄金」に続き「ワルキューレ」。物語としては続いているけど、昨日のは2019年1月の公演で、今日の配信は2018年4月。ブリュンヒルデを演じるのは、3月に配信された「神々の黄昏」でも同じ役を演じていたイレーネ・セオリンで、フリッカは、3月に配信された2016年1月の「ラインの黄金」で同じ役を演じていたミカエラ・シュースター。同じ作品の別の公演が繰り返し配信されるうち、こんなふうに「ああ、あの時の」というのが増えてくる。ヴォータンは引き続きトマース・コニエチュニーで、クリストファー・ヴェントリスのジークムンドにシモン・シュナイダーのジークリンデ。
同じ演出なので正直、目新しいところはないので、ニャンドゥティの型紙を布に写し取る作業をしようとしたんだけど、円のモチーフの土台の糸を80本から100本に増やしたものの、多色使いにする分、模様はシンプルにすることにしたから、80本で良かったような…。そう思い直して、観ながら80本に戻して型紙を作り直し、第1幕が終わったところで中断。雨の中をコンビニまで出かけて拡大コピーをやり直し。帰宅後、第2幕を観ながら写し取る作業をしていたら、型紙の原本をコピー機に置いたまま帰ってきてしまったことに気付き、第3幕との間に再びコンビニへ。何やってるんだかー。
最後まで観終えたあと、念のためMETの配信をチェックしたら、1982年11月と古い上演の「ランメルモールのルチア」だと。これはまた、ぜひとも観なければ。
METのライブビューイングでは、最初にナタリー・デセイのルチアで、次にアンナ・ネトレプコのルチアで観ていて、どちらもメアリー・ジマーマンの同じ演出。今回は、上演自体が38年前と古いものの、時代設定もジマーマン演出より古く、衣装により貴族らしい豪華さがある。ルチアを演じるジョーン・サザーランドは上演当時56歳、ルチアの恋人エドガルドのアルフレード・クラウスは当時55歳、ルチアの兄エンリーコのパブロ・エルヴィラは当時45歳で、いずれも故人。DVDとしても発売されているヒストリカルな映像が無料で配信されているのはありがたいことよねぇ。
観ながら型紙を写し終わり、多色使いなので土台の糸は白1色で、丸いモチーフ3つ分まで張り終わった。布地は写真だと白っぽいけど実際は生成りなので、思ったよりコントラストが強く、見にくいということはない。配色がうまくいくといいなぁ。