まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992016-05-10

昨日午後まで寝てしまったから、夜にはきっと寝付けないだろうと思っていたのに、意外にスッと寝入ってしまった。やっぱり最近、身体がいつもよりたくさん睡眠を欲しているらしい。

トースターを買ってからピザソースとシュレッドチーズを常備しておくようになり、チーズトーストでブランチを済ませた後、東銀座の東劇へ。メトロポリタンオペラのライブビューイング、今シーズンの8作目、プッチーニの「蝶々夫人」を観る。

平日の午後だからわりと空いているのに、わざわざ隣りに座ったおじさん。なんかこう、ちょっとイヤな感じがしたのだけれど、こういう予感ってどういうわけかよく当たる。もう始まってすぐに眠り込んじゃって、イビキがうるさーい! やむなく軽く肘打ちをしてみる。それでも目を覚ますことはなく、イビキが一度は止まるものの、また始まり、また肘打ち、と繰り返すこと数回。自分もたまに寝ちゃうことあるけど、イビキをかく人って自覚があるんだろうから、回りに人のいない席をとってほしいわぁ。最初の休憩時間似、迷ったすえに「イビキが…」と声をかけたら、「ああ、すいません」とそれだけ。でもどうやら第一部で眠気のピークが過ぎたらしくて、その後もうつらうつらはしていたようだけど、イビキはそれほどじゃなかった。まったくもう。

クリスティーヌ・オポライスの蝶々さんにロベルト・アラーニャのピンカートン。日本でもよく知られているこの作品、ピンカートンは最低の男だけど、彼はまだ若く、初めて訪れた東洋の国は彼にとっておとぎの国のようで、蝶々さんとの結婚式も真似事のようにしか感じていない。若気の至りで、悪気はないんだ、とアラーニャがインタビューで語っていた。同じオポライスとの顔合わせで演じた前作「マノン・レスコー」のデ・グリューとか、「カルメン」のドン・ホセとか、いわゆるダメ男を魅力的に演じるのがアラーニャの真骨頂。

オポライスの蝶々さんが素晴らしい。ただひとりピンカートンの愛を信じて待ち続ける芯の強さ。ライブビューイングならではのドアップで、目線の動きひとつで心情が伝わってくる。

和紙の提灯や障子を用いたセットのほか、差金や黒子を使い、オポライスの息子も文楽を真似た人形で、鳥が飛ぶ場面も折り鶴を用いたり、と日本的な舞台を創り上げる工夫が様々に凝らされているのだけれど、外国人の目に映る日本ってこんななのかなぁ、と違和感を感じる箇所もあちこちに。蝶々さんの花嫁衣装がせっかく純白なのに、帯は真っ赤で頭に赤い花までつけちゃうし、上掛けを脱ぐと下にはピンクの花柄のネグリジェみたいのを着ているし、他の日本人を演じるキャストも、デフォルメなのか、髪で作った日本髪やちょんまげのカツラに衣装は派手な極彩色。そして何より、人形の息子の顔が怖い! いくらでも可愛くできるだろうに…。

あともうひとつ、蝶々さんの唯一の味方でずっと彼女のそばに仕えている下女の名前が「スズキ」なの。いやいや、執事の男性とかなら苗字で呼び捨てにすることもあるだろうけど、小さい頃から一緒に暮らしている乳母のような存在なんだもの、下の名前で呼ぶでしょう。苗字にしたってスズキって。おそらくプッチーニの時代に一番よく知られていた日本人の苗字なんだろうけども。初演当時はともかく、そろそろ新演出でこの辺、あらためてほしいなぁ。

終演後、ナイルレストランでムルギーランチ、と思い定めていたのに、火曜日定休。くすん。

夜には、BNLイタリア国際(通称ローマ・オープン)テニス大会。まだマドリッド・オープンが終わったばかりなのに、もう? と観ているだけの私でも思うんだから、出るほうは大変。前の大会で最後のほうまで勝ち進んだ選手ほど疲れがたまっているわけで、圭くんもトロイツキとの2回戦の途中からすごくしんどそうで、薬をもらって飲む場面もあった。そんな状態で第1セットを取られてしまったのに、第2・第3セットを練習して勝ち切った圭くん、すごいわー。でも今大会はこのあと、勝ち進むにつれて当たる相手がガスケにフェデラー、そしてジョコビッチと、高いハードルが次々に。頑張ってほしいなぁ。

試合の終了後、先にお風呂を済ませてしまい、そのあと和訳の続きを進める。定義の扱いに迷い、担当の先生にメールしたのが午前4時ちょうど。そしたら10分もしないうちに返信がきてビックリ。

6時すぎにひととおり終了。明日、国別シリーズと合わせて見直しをする予定 (^^)