まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992016-05-03

今日からいよいよ有楽町の国際フォーラムで、クラシック音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」が開幕。でも初日の今日は、手織教室と重なってしまったのねん。

整経はしたものの、平織りのあと、模様織りの進め方が分からず、保留のまま織り機を持参。先生にお伺いを立てる。手編みは基本的な記号が決まっていて、そのとおりにやればどうにかできてしまうのだけれど、手織はそうはいかなくて、記号で表せるのは本当に最小限。具体的な織り方は作品ごとにまったく違うため、自分で過去に織ったことのある作品でも、しばらく経ってから再び織ろうとすると、まずはやり方を思い出すための試行錯誤が必要になる。先生はこれまでに織ったことのある作品数が私の何十倍、ひょっとしたら何百倍もあるから、そのうちのたったひとつを思い出すのは大変なこと。私のために貴重な時間をさいて試行錯誤を重ね、解明してくださった。これはもう、絶対にひとりでは無理だったわー。

タイアップという中断するとあとが大変な作業の真っ最中で、居残りしたいという方に鍵を預け、急いで帰宅。織り機を置いて、取って返すように駅に向かい、有楽町へ。国際フォーラムのガラス棟地下1階、OTTAVA のブースに直行。まずは斎藤さんにご挨拶。

クラウドファンディングで実現した生中継のメインプレゼンターは本田さんで、LFJで毎年話題のパフォーマンス集団「渋さ知らズ」から3人がそれぞれに金管楽器を片手にご出演。本田さんの問いかけにも金管で答える。サン=サーンスの「動物の謝肉祭」つまみぐいバージョンの演奏。楽しい♪

18時に生放送が終わったあと、屋台村がある地上のリスナーが集うテーブルに顔を出し、再び OTTAVA のブースに戻り、19時から放送はされないオフエアイベント。ゲレンさんが自分の番組でやってる「一番町ギター倶楽部」を今日だけは「有楽町ギター倶楽部」とし、フィンガースタイルのギタリスト益田洋さんを迎える。ゲレンさんと益田さんとの出会いは行きつけのお蕎麦屋さんだったそうで、すぐに意気投合したお二人のトークは楽しい。アコースティックの響きにうっとり。

オフエアイベントを最後まで楽しんだ後、席数153の小さな G409 という会場で、20時15分から21時まで、ポーリーヌ・ハースさんのハープの演奏を聴く。彼女から見て右側の最前列。クラシックのハープは弦が硬いはずなのに、彼女の指の動きがとても柔らかく踊るようで、目を奪われる。曲の前に詩の朗読もあり、フランス語で分からないのが残念。弾き語りもあった。優しい響き。

時間通りの終演後、ロビーでしばらく待機。同じ会場で22時の開演予定が20分ほど遅れた。ピエール・アンタイさんのチェンバロ。こちらも最前列だったのだけれど、彼の真後ろだったので、背中を見ながら聴く形。でも狭い室内に反響する音はすばらしく美しく、終始うっとり。チェンバロはメトロポリタン・オペラのライブビューイングでもオケに含まれていることがあるけれど、ソロの演奏をこんなに長く聴くのは初めてで、素晴らしい体験だった。

贅沢な時間を過ごし、23時20分すぎの終演後、午前様で帰宅。ひと息ついてから、夕べの続きの和訳を進め、5時半近くまでかかって終わらせた。ふぅ〜。