いきなり気温が上がったので、ヒートテックを脱ぎ、ダウンコートもフリースのパーカーに替え、アルパのレッスンで国立へ。車内では「骨風」を読む。
前に発表会で弾いたことのある「黄金の蝶」を練り直しているところで、先生のCDに収録されている演奏をお手本にしつつ、私のスキルでは無理なところを易しいアレンジに替え、少しずつ新たなアレンジを加えたりしていて、自分の中でまだ固まりきっていないものだから、次はどう弾くんだっけ、と考えながらで、全体の流れとか、曲の表情やメリハリまで意識する余裕がない状態。次回までに仕上げることになったんだけど…大丈夫か?! いやいや、頑張らねば!
帰りの中央線で、「骨風」を読み終えた。明日が返却期限だから、ギリギリセーフ。久しぶりに御茶ノ水のエチオピアで野菜豆カリー。
帰宅後、NHKで陸前高田の「ゼロから町をつくる」プロジェクトを取り上げた番組を見る。実際に訪れてきたばかりの場所。嵩上げに必要な土砂の運搬がトラックなら10年かかるところを巨大なベルトコンベアを利用することでわずか1年半で完了したそうで、役目を終えて解体されたベルトコンベアの跡地も(バスの中からだけど)見てきた。嵩上げの終わった広大な土地に、これから町が作られていく。とはいえ、まだ問題は山積み。いち早く嵩上げが終わった地域でもそうなのだから、他の地域ではさらに年数がかかるはず。すでに5年が経ってもまだこの状況だという現実に、あらためて慄然とする。
お風呂の中でもつらつらとそうしたことを考えていて、お風呂上がりには、録画しておいた「ちかえもん」の最後の2話を見る。自分でも脚本を書く側の松尾さんが役者に徹し、近松門左衛門といえば戯作者の中でも大御所なのに、五十路にして母親に叱られてばかりいて、ボヤキまくって替え歌まで歌ってしまう楽しい時代劇。義太夫役の北村有起哉さんが口パクでなく、実際に自分の声で語っているのがすごい。青木崇高さんが演じた松吉も、そうだったのかー、と驚きのラストで、いやぁ、面白かったわー。
そんなこんなでまた遅い時間になってしまい、ベッドに入ってから、ハタと気がついた。とうに日付が変わって3月9日。8日に四月歌舞伎座の優先予約が始まってるはず! 忘れてたー。それからパソコンを立ち上げ、無事に予約を完了。やれやれ。