まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

朝7時10分前にホテルのロビーで I さんと待ち合わせ、チェックアウトを済ませ、送迎バスで空港へ。両替その他もろもろの手続をスムーズに終え、ANAのラウンジでゆっくりカフェタイムを楽しむ余裕もあって、9時55分発の厦門行きの便に搭乗。約4時間のフライトで、予定より15分早く、また時差1時間でさらに早まり、厦門空港に到着。出国手続も至ってスムーズだったのに、出口だけがやたらと混雑していて時間がかかったものの、ようやく外に出ると、厦門大学で授業中の絵の先生に代わり、迎えに来てくれた奥さまがいち早く私たちを見つけ、とびっきりの笑顔で迎えてくれた。私たちがその先生に教えて頂いていた間に生まれたお嬢さんがもう5歳! こんなに大きくなったのねぇ、と話題にすると、ママの後ろに隠れてしまう。その仕草がまた可愛らしい。

あとはもう中国語でのやりとりを奥さまに任せ、まず私たちが泊まるホテルに案内してもらい、それぞれにチェックインを済ませ、不要な荷物を部屋に置き、身軽になって再び合流。ホテルからタクシーで厦門大学に向かう途中、胡里山砲台に寄り、しばし観光。5歳のTちゃんがすっかり元気になって走り回る。でもまだ私たちにはあまり近寄ってこない。

タクシーは船着場に着いて、約20分の航行で大きな河を渡る。船を降りてからは再びタクシーで、厦門大学の正門前へ。ここで私たちは思わず息を呑む。なんというスケール。幼稚園から小中学校、高校から大学まですべてあり、大学生のみ全寮制、敷地内に訪問者用のホテルまであり、敷地も広大で、学内を歩くだけでちょっとしたハイキングができてしまう。周囲の景色を楽しみながら、池の淵にあるカフェでひと休み。ここまでの間、何度も絵の先生から電話が入り、奥さまと私たちの会話は通じているか、移動の場所場所に予定どおりに着いたか、終始気にかけてくれていて、18時10分に最後の授業を終えると、先生は文字通り私たちがいるカフェに走ってきてくれた。

このカフェにいる間に、Tちゃんがどういうわけか私をいい遊び相手と思ったみたいで、彼女が途中で拾った木の実を右の手と左の手のどちらに握っているかを当てるという他愛無いゲームを延々とリクエストされたり、私の手を引っ張ってあちこち連れ回し、鬼ごっこやらかくれんぼやらと際限がなく、そもそも私とTちゃんとは言葉がまったく通じていないのに、引っ込み事案な娘がどうしちゃったんだか、と先生も驚いていらした。いやぁ、私も普段こんな小さい子と一緒に過ごすことなんてないから、私自身が一番ビックリしていたかも。

車を持っていない先生の代わりに、同僚の方が先生のアトリエまで送ってくれて、一番訪れたい場所だったから、とても嬉しかった。先生の絵がたくさん飾られていて、そのひとつひとつがとても懐かしい。

アトリエの近くで夕食。ひとつひとつのメニューの名前は分からないけれど、次から次へと美味しい料理がたくさん出てきて、あっという間にお腹いっぱい。

アトリエに戻り、美味しい中国茶をごちそうになり、30枚余の素晴らしい水彩画の中からどれでも好きなのを1枚ずつどうぞ、となんとも嬉しいオファー。先生の絵が大好きなので遠慮無く選ばせてもらい、手作りの篆刻印も押して頂いた。

さらにそのあと、先生のご自宅を訪ねる。ここでTちゃんが再び私の手を引っ張って、連れていかれたのは彼女のお部屋。次から次へと宝物を見せてくれた。ドラえもんやキティは中国でも大人気で、Tちゃんも大好きなんだって。先生ったら、事前にそう教えてくれたら、キャラクターグッズをおみやげにたくさん持ってきたのに。

時間は気にしなくていから、という先生の言葉にすっかり甘えてしまい、気がつけばもう11時すぎ。そんな時間なのに先生のまた別の友人がホテルまで車で送ってくれた。明日は先生の授業が午前中だけなので、午後からお付き合いくださるとのこと。ありがたいわー。

… というわけで、中国語がまったく喋れなくてもなんの問題もなく、初日からとっても楽しかった。そしてホテルに戻り、問題なくWi-Fiに接続できたんだけど、ここは中国。グーグルがらみのサイトのみならず、ドロップボックスという写真をアップロードできるサイトも規制がかかっていて、まったくアクセスできない。なので帰国するまで写真はおあずけ。旅行中でも Gmail でメールもチェックできると思っていたのに、甘かった~!