まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

厦門2日目。ホテルのビュッフェで朝食。緑豆粥やデザートのパンプディングが特に美味しかった。フルーツは、スライスやキューブ状でなんだか分からないのもあって、そのうちひとつは青臭くて苦くて固くて食べられず、残してしまった。ピーナッツスープというのも気になったけど、今日はもうお腹いっぱい。

部屋に戻り、しばらくのんびりしたあと、ホテルの周辺を散策してみた。白鷺洲公園がすぐ近くにあり、海に続く入江のような場所で、あちこちで釣りをしていたり、ジョギングをしている人もいて、水辺の風が心地よい。公園を出て、ホテルの場所を確認できる範囲で一般道路を歩いてみる。すると向こうから、辛子色の法衣を着た僧らしき人が来て、ニーハオと声をかけてきたのでニーハオと返すと、いきなり中国語でなにやらまくし立てられ、中国語は分からないと英語で言うと、今度は英語に切り替えてきた。要するにお金をくれと。持っていないと断っても食い下がってくるのをかわして通り過ぎる。大きな交差点に出て、ここを越えると戻れなくなりそうだからUターン。ホテルを通り過ぎ、反対方向の交差点まで行ってみる。行き交う人や建物を眺めているだけでなんだか楽しい。

ホテルに戻り、ロビーのソファーに座るとすぐに I さんが降りていらした。待ち合わせの時間にはまだ早かったけれど、I さんはラウンジのカフェでブランチ。私も6年物のプーアール茶でティータイム。

午後2時ぐらいに午前中の授業を終えた先生がご家族と一緒に迎えに来てくれた。Tちゃんはなんと浴衣姿! 夕べご自宅にお邪魔した時に浴衣も見せてくれて、その場で着替えようとするのをダメだと言われて果たせなかったので、今日はどうしても着て行くと言い張ったとのこと。ピンクの浴衣に髪もピンクのヘアアクセサリーでまとめ、とっても可愛らしく、行く先々で注目の的。

コロンス島という厦門の観光名所を訪ねる予定で、フェリーに乗る際、外国人はパスポートが必要だそうで、私も I さんも部屋に置いたままだったので急いで取りに戻る。市内観光にパスポートが必要だなんて思いもよらなかった。乗り場まではタクシーで移動。昨日の船とは規模が違い、乗り場も2階建の大きな建物で、いろんなショップも立ち並び、モスバーガーもあったけどシャッターが閉まっていた。市内に住んでいることを示す証明書があるとフェリーの料金が8元で、ないと35元と大きく違う。フェリーは1階も2階も寿司詰め状態で、島に降り立ったあとも観光客の数がものずごい。それでもまだ平日だからいいほうで、土日はもっとすごいらしい。歩いて回ると丸1日でも足りないぐらいに広い場所で、一般車両は一切禁止。専用のカートで移動。あちこちで新郎新婦が写真撮影をしていて、何十組いたかなぁ。すごかった。カートを降り、高台になっている日光岩の周辺へ。坂や階段も多いのに、Tちゃんは下駄でスイスイと登っていく。お母さんの手を振り切って私と手をつなぎたがる。その小さな手のぬくもりにほっこりしつつ、なんだかくすぐったいような… (^^)

鄭成功の巨大な石像や、旧日本領事館など見どころも多く、海岸もとても美しい。波打ち際で遊ぶTちゃんが可愛らしく、先生も目を細めていらした。夕方には島内も対岸の高層建築や長い長い橋もイルミネーションに輝き、また違う美しさを見せる。この頃にはTちゃんもさすがに下駄は疲れたようで、お気に入りの真っ赤なミニーの靴に履き替え、まだまだ元気にスキップスキップ。

夕食は、中国のあちこちにあるという「牛肉面」のチェーン店へ。「面」は「麺」の略字だそうで、牛肉でとったスープに稲庭うどんのような麺。あっさりしていてとても美味しかった。山査子のジュースも優しい甘さでとっても好み。やわらかめのういろうみたいな小豆たっぷりのお菓子も美味しかったなぁ。

再びフェリーで戻り、ホテルまで送るという先生に、先生ご家族はここからまた別の船に乗らないと帰れないので、タクシーを拾ってくれれば大丈夫だから、とお願いしたものの、盛んに声をかけてくる「自称」タクシーをかわして正規のタクシーの空車を確保するのは大変で、自力ではとても無理だった。やっと1台停まってくれて、先生ご家族と別れて乗り込み、ホテルに到着。先生が一緒のときはお金を払わせてくれないものだあら、これまで一度も中国のお金を使ったことがなく、初めてのチャンス到来。メーターは14元で、100元札を出すと、お釣りがないと。でも I さんもあいにく100元札の他には5元札が1枚しかないと分かると、胸ポケットからありったけのお札を出してきて、84元しかなかったんだけど、それで十分。I さんが「謝謝」と差し出した5元を受け取ることなく、笑顔で行ってしまった。謝謝! 

じゃあまた明日、とそれぞれの部屋に戻ったあと、先生の奥さまに頂いた梨とリンゴをかけ合わせたようなフルーツは日本に持ち帰ることができないので、I さんの部屋におじゃまし、夜食に頂きながら、しばしお喋り。

そうこうしているうちに日付が変わってしまったので、自室に戻る。今日も楽しかったなぁ。Tちゃんともたくさん遊んだ。明日も楽しみ♪