まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992015-10-23

1日おいて、再び歌舞伎座。十月大歌舞伎の夜の部。

行く前に腹ごしらえを、とモスバーガーでリッチモスチーズバーガーとポテトのセット。ミートソースとゴルゴンゾーラチーズのソースがたっぷりかかっていて美味しいのだけれど、パティの両側にこんもりとソースが盛り上がっている状態だから、口につかないように食べるのが大変 (^^;

最初の幕は、「壇浦兜軍記」より「阿古屋」で、平家の残党狩りで平景清を探索中の源氏方が遊君阿古屋を責め立て、行方を知らないと言い張る阿古屋を拷問しようとする岩永を重忠が制し、三味線、琴、胡弓を阿古屋に弾かせる。行方を知りながら隠していれば音色に乱れが出るはず。その乱れがまったくないから、と阿古屋は許される。豪華絢爛な衣装をまとい、三種類の楽器を弾きながら心情をこめて歌も歌わなければならない阿古屋はかつて歌右衛門が当たり役にしていた。それを引き継いだのが玉三郎。圧巻の美しさ。今この役をできる人が他にいるのだろうか。そして今後、現れるのだろうか。

岩永は赤っ面の敵役ながら、人形振りで面白く見せる役。亀三郎のキビキビとした動きがとてもいい味を出していた。菊之助の爽やかな風姿と口跡も重忠にはピッタリ。それぞれの好演に頼もしく思う一方、確実に若返りが進んでいるのだなぁ、とも思う。もっとも、自分の年齢より上の世代がやる役だと思っていたからそう感じるだけで、単に自分が歳をとっただけのことなのかもしれない。

夜の部の二世松緑追善は「髪結新三」で、タイトルロールを当代の松緑が演じる。時蔵の手代忠七、秀太郎のお常、秀調の善八、左團次さんの家主はいずれも何度も演じている安定の配役。仲人役の藤兵衛に仁左衛門、鰹売りに菊五郎が出るのは追善だからこそ。亀寿の勝奴は松緑とのバランスがいい。源七は團蔵で、この役はこれまで大親分として演じられることが多かったんだけど、大人物になりすぎていないところがよかった。梅枝はおくまもとっても良くて、昼夜ともに大健闘(ベイビーの誕生予定日が過ぎているそうなんだけど、もうパパになったかな?)。

この3連チャンで、今月の「観る」イベントは終了。遊んでばっかりだけど、仕事のメールも1通あって、見積りの返信をして、ゴーサイン待ち。法律事務所でなく一般企業の案件だから、進展があるのは週明けかな。