ベックスのモーニングプレートで軽く腹ごしらえをして、途中の北千住で薬局に寄り、眠くならない咳止めがほしいと言ったら、眠くなりにくいのならあると。しかも薦められたのが浅田飴の咳止めドロップだったので、ちょっとビックリ。なんとなく飴より錠剤とかのほうが効くんだろうと思っていたから。念のためマスクと一緒に購入。浅草へ向かう東武線の中でドロップを服用。
予定より早く着いたので、浅草公会堂より先に浅草寺へお参りに。もう1月も下旬だけど、他でまだお参りしていないから、初詣には違いない。
今年の浅草歌舞伎は、最近バラエティ番組にも出まくっている尾上松也を座頭に若手ばかりのせいか、チケットの販売はやや苦戦しているようだけれど、1部2部ともに清々しくて気持ちのいい舞台だった。浅草ならではの年始ご挨拶は、1部が巳之助・米吉コンビで、2部は歌昇・種之助の兄弟。素顔でのトークは新鮮だし、総じてみんなよく喋る!
「春調娘七種(はるのしらべむすめななくさ)」は曽我物の舞踊で、松也の五郎に隼人の十郎に、児太郎の静御前。もともとは「対面」の劇中で演じられた所作事だそうな。3人とも赤が基調の衣裳で華やか。
「一條大藏譚」から「奥殿」。松也の鬼次郎に児太郎のお吉。米吉に常盤御前はいくらなんでも年齢的にまだ無理でしょう、と思いきや、これがまぁ、ビックリするほど毅然としていて立派だった。大蔵卿は歌昇で、身長が高くないせいか、幼くかわいらしい印象。勘解由の吉男は喉の調子が悪かったみたい。
1部の最後は、歌舞伎公演としては60年ぶりだという「独楽売」で、米吉クンが艶っぽい芸者さんに変身。このメンツだと、芝のぶクンも老けに回ってしまうのねぇ。地味な着物で茶屋女房。巳之助・種之助が独楽の曲芸を見せたりと、お正月らしくて楽しい風俗舞踊。
二度目の幕間に休憩所でお弁当を食べていたら、すぐ近くにOTTAVAのリスナーさんが。広いスペースなのに至近距離に居合わせる不思議。デニムの着物に華やかな帯で、とってもステキだった。1部の終演後、一緒に近くのカフェへ。ごくわずかな時間だったけれど、楽しかった♪
2部では「仮名手本忠臣蔵」の五段目・六段目をじっくりと。松也が勘平を熱演。巳之助の定九郎、隼人の千崎、歌昇の不破に児太郎のお軽。芝喜松さんの老母が泣かせる。蝶十郎の源六もよかったなぁ。
続いて踊り二題。まず「猩々」は隼人の酒売に種之助の霊獣猩々。種之助はお兄さんよりパパ似なのね。お父さんの又五郎も踊りの名手と言われた人。まっすぐでひたむきで見ていて気持ちがいい。ラストは、今年の浅草歌舞伎七人衆の残り5人が出揃う「俄獅子」で賑やかに。
浅草歌舞伎らしくて、すごく良かったんじゃないかな。
手織りの2色のうち、パープルが足りなくなりそうなので、帰りに手芸店に寄り、これこれ、と確信して買って帰ったのに、色が違〜う! サンプルを持って行かなかったのがいけないんだけど、私の記憶ってちっともあてにならないわー。