まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992013-05-24

しっかり寝て、むっくり起きて、歌舞伎座へ。五月大歌舞伎の第二部と第三部。第三部は2回目♪

伽羅先代萩」は最近、いわゆる「まま炊き」の場がめったに上演されないので助かる。あの長い長い単調な場面は、私が珍しく眠くない時でさえ、辺りを見回すとコックリコックリしている人がたくさんいるぐらいだから ^^;

藤十郎の政岡に吉右衛門の荒獅子男之助、そして幸四郎の仁木弾正。濃いわー。幸四郎がやたらと身体を揺するのが気になった。動きを極力抑えるからこそ人物の大きさが出るんじゃないかなぁ。ますます過剰になりつつあるような。

「吉田屋」は、実は今まで、他愛がなさすぎて退屈だと感じることが多くて、仁左衛門ならもっと他に観たい演目があるのに、とも思っていた。この芝居の伊左衛門と「新口村」の孫右衛門は、仁左衛門で観ちゃうともったいない、と。それが今回は、鉄壁の仁玉コンビだったせいか、しみじみよいわぁ、と感じ入ってしまった。これだから芝居は奥が深い。

第二部が終わり、ロビーに出てスマフォの電源を入れた途端に電話の着信。I さんからで、明日の絵の教室のお菓子の相談。なんというグッドタイミング。さらにそのあと、電話を切ってすぐにこちらへ歩いてきたのがコンブリオのリスナーさん。ビックリ。

続く第三部では、二階で観た時との印象の違いに注目。やっぱり目が行く場所が違うんだねぇ。一階の前のほうで観ると、ついつい役者の顔に目が行きがちで、舞台全体に目を配ることをしなくなる。でも二階では見えないところまで見えちゃうのが前のほうの席の楽しいところで、三階の住人だった十数年を経て一階の常連になった今では、これからもやっぱり一階かなぁ。

「石切梶原」はなんといっても、普段はあまり目立たない役の大庭に菊五郎が出るのが柿落としらしいところで、「京鹿子娘二人道成寺」では、二階で観た時以上に菊之助の顔がおとなびて見えて、初演時からの成長をいっそう強く感じた。

踊りの前にお腹をいっぱいにすると寝落ちしてしまいそうなので、夕食は「ひとくちおこわ」にしてみた。先月に続いて千疋屋のフルーツサンドにしたかったのに、4月だけだったみたい。残念。

第三部はもう2回観たのに、第一部は都合により千秋楽までおあずけ ^^;