四月大歌舞伎も3部制で、迷った末に2部をパスすることにしたので、空き時間には映画でも見ようかといろいろ調べたんだけど、近くで上映している映画はどうもタイミングが合わない。じゃあどうしようかと思っていたところへ新しい案件が入ったので、ページ数が少ない書類から和訳を進めることで、空き時間はその見直しにあてることにした。我ながらいい思いつき。
第一部の幕開けは「猿翁十種」に数えられる舞踊劇「小鍛冶」。刀鍛冶の宗近を中車、宗近に剣の献上を命じる勅使を左團次さん。宗近の祈りに応じて現れ、宗近とともに鎚を振るう稲荷明神を猿之助。童子の姿をした猿之助の踊りがキレッキレ。響き合う鎚の音も耳に心地よかった。
「勧進帳」は、白鸚の弁慶に幸四郎の富樫のAプロと、幸四郎の弁慶に松也の富樫のBプロがあり、私が選んだのはBプロのほう。白鸚の弁慶は何度も観ているから、若い二人に期待してみた。その他の配役は共通で、雀右衛門の義経に友右衛門、高麗蔵、廣太郎、錦吾の四天王、高麗五郎、又之助、吉兵衛の番卒。幸四郎は前にも弁慶を演じているけれど、松也の富樫は初役で、とても新鮮。
第三部の開場まで約4時間あるので、ナイルレストランで食事をしてから訳文の見直しをするつもりでいたのに、ナイルが外に7~8人も並んでいたので断念。歌舞伎座地下の木挽町広場に戻り、タリーズで先に訳文の見直し。そのあとナイルでムルギーランチ。食後に再び木挽町広場へ。舞台写真を選ぼうとしたら、なんと今月から通販のみ。当然ながら送料がかかる。歌舞伎座に来なくても買えるということで一定の需要はあるのかもしれないけど、なんだかなぁ。
木挽町広場に飾られていた鎧兜と、その後ろに並んでいた「くまどり丑」。
第三部は「桜姫東文章」上の巻。やっぱりこの作品は仁玉コンビが鉄板。仁左衛門の清玄/権助と玉三郎の白菊丸/桜姫。歌六の残月と吉弥の長浦もいいコンビだったなぁ。早く続きが観たいのに、下の巻は6月までおあずけ。
21時半すぎに帰宅し、ひと息ついてから英文和訳の続きを1時間半ほど。明日は早起きしないといけないので、無理は禁物。