まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992012-11-22

今日は新橋演舞場にて久しぶりに昼夜通しの歌舞伎三昧。

まず昼の部は2列めのほぼ真ん中の席で、「双蝶々曲輪日記」で幕開け。めったに上演されない「井筒屋」と「難波裏」に続いて「引窓」まで。関取の濡髪長五郎を演じるのが左團次さん♪ このところ地方での公演が多く東京の舞台にご無沙汰だったので、もう嬉しくって仕方がない。長五郎が義理ある人の想い人吾妻を悪い奴から助け出して手を引いて去っていく場面でも、長五郎と吾妻じゃなくて、「左團次さんが梅枝くんと手をつないでる〜」と思っちゃう ^^;

文七元結」は菊五郎の長兵衛、菊之助の文七、右近のお久という鉄板の顔ぶれに、女房は時蔵角海老女将は魁春。最後にちょっと出るだけの松緑の鳶頭がスッキリとしていいごちそう。

夜の部は最前列のほぼ真ん中で、「熊谷陣屋」が普段なら睡魔に襲われるリスクが高い演目なのだけれど、今月は残念なことに仁左衛門が体調不良で休演のため代役がなんと松禄で、大丈夫かしらんとハラハラしながら観ていたので眠くなるどころではなかった。でも隣りのオバサマは松嶋屋の熊谷をお目当てにいらしたそうで、松禄の熊谷には興味なさげに最初から爆睡。時折り小さくイビキもかくので、オバサマの隣りの女性と顔を見合わせて苦笑すること数回。松禄に仁左衛門の代役はさすがに荷が重すぎて気の毒だった。左團次さんも弥陀六でご出演♪

藤十郎が息子の翫雀と一緒に踊る「汐汲」をはさんで、最後の幕は「四千両小判梅葉」。実際に起きた江戸城の御金蔵破りの事件をもとに、入牢したことのある人に取材して細かいところまで再現した伝馬町牢内の場面がユニークで、以前はちょっと格下だった左團次さんが牢名主に出世していた。うふふ^^

8時半すぎの終演後、北欧雑貨を扱っている銀座薬局に寄ったら、ムーミンショップでも見たことがないフェルトのトートバッグに出会ってしまい、同じメーカーのポーチと、フッカフカのスマフォケースと一緒に購入したら、すっかり顔なじみのご主人が大幅に値引きしてくれた上に、「一応薬局だから」とコンタクトレンズをしていても使える目薬やのど飴、生姜湯などおまけもたくさんつけてくれた。嬉々として帰宅すると、アマゾンからムーミンのムック本が届いていて、その中に同じバッグを発見。先取りしちゃったみたいでいい気分♪

演舞場の蕎麦食堂も久しぶりだったので、なんてことない山かけ蕎麦の写真をパチリ。