まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992011-05-24

明け方まで仕事をして、午前5時すぎに就寝。ようやく睡眠調整の効果が出てきたのか途中で目が覚めることなく11時近くまで。でも中途半端なのでもうちょっと、と1時間ほどさらに寝た。ようし、これで準備は万端。

今月は、昼の部も夜の部もそれぞれ通し上演という意欲的とも言える反面リスキーな企画。夜の部の「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」は人気狂言で、仲之町の花魁道中の場面以降はよく上演されているところ、通しだとその前に、主人公の次郎左衛門が痘痕面になったのは亡父がなじみの女郎を殺した報いとして、その殺し場と、次郎左衛門が吉原で多くの人を斬り殺した妖刀村正が彼の手に入る経緯が描かれる。両方とも、話としては知っていたけれど、実際に舞台で観るのは初めてだった。

次郎左衛門が吉右衛門なので、その親の世代を一体誰が、と思ったら段四郎さんと歌江さんという嬉しい顔合わせ。こういう渋い演技を見せてくれる人が年々少なくなっているだけに、とても嬉しく拝見した。

でね、この発端と序幕が終わったあとの幕間で、とんでもないことに気づいてしまった。きっかけは、ふと耳にした「いつもは千秋楽に来るんだけど」というひとこと。私もそう。ん? そういえば今日は楽じゃないのか。なんでこの日にとったんだっけ? と手帳を見たら、月曜日が昼の部で、1日おいて水曜日に夜の部と書いてある。でも昼の部を観たのは昨日。今日は、えっとえっと、何曜日? 混乱しながら携帯電話の日付で確認。火曜日。… てことは? ドキドキしながらチケットを引っ張り出してみると、25日の水曜日。が〜ん! 明日のチケットじゃん!

いやぁ、チケットがらみに限ってもいろんなポカをやらかしてきたけど、日付違いのチケットで実際に観ちゃったのは初めてだ〜。さてどうする。でも誰も何も言ってこないっていうことは、たまたまこの席をとった人が来ていないのか? ポツリポツリと空席はあるものの、前から2列目中央のこの席が最初から空席とは考えにくい。それに通し上演だし、珍しいのはすでに終わった最初の部分なんだから、来るなら最初から来ているはず。でも私がこの席にいる権利がないのも事実。わぁ、困った。劇場スタッフに申し出る? そうするとどうなるわけ? う〜む。迷った末に、もし誰かが自分の席だって言ってきたらあきらめることにして、そのまま様子をみることにした。でも小心者だから、近くに人がくるたびドキドキ。

幸いとうとう誰にも何も言われないまま、これもめずらしい大屋根の立廻りを経て終演。ふぅ〜。とんだ冷や汗かいちゃった (^^ゞ

肝心の内容はというと、こちらは通し上演の意義が十分にあったと思う。時間の関係で難しいとは思うけど、たまにはこういう形でやってほしい。あ、そうそう、そのあとに「あやめ浴衣」という踊りがついて、さわやかな打ち出し。

さて、これで当面のスケジュールはすべて片付いた。あとは仕事のゴールに向かって突っ走るだけ!