まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992011-04-24

今日の芝居に備えていつもよりは多少ながら早めに就寝したものの、どういうわけかこまぎれに何度も目が覚めてしまったので、寝足りない不安を抱えたままで東銀座へ。

まずは「いわて銀河プラザ」に寄り、店頭販売の「海鮮いなり」を昼食用に。定番品の「三陸弁当」も海鮮たっぷりでお気に入りなのだけれど、寝不足のときに満腹になると結果は言わずもがななので、ボリュームを控えめに。

幕開きの「お江戸みやげ」は、もっとこう、ほのぼの、しみじみした味わいのある作品という印象があるのに、なんだかやけに騒がしくせわしないように感じて残念だった。当世風? いや、芝居の世界ぐらいはゆったりと余裕がほしいじゃない。

「一條大蔵卿」は、まだ3階から観ていた頃、双眼鏡でじっくり観ていて、「ぶっかえり」と呼ばれる手法で衣装が替わる仕組みを替わる前に気づき、なるほど〜! と感心した最初の演目で、あれからもう何度観たことか。團菊の嬉しい顔合わせ。

上方に場所を移して「封印切」。藤十郎の忠兵衛は、今でいうならそれこそ鉄板。梅川は扇雀で、しばらくしてようやく父子共演であることに気づく。我當の治右衛門に秀太郎のおえんと脇も鉄板で固め、ゲジゲジの八っつぁんを三津五郎。不足はないんだけど、なぜかあんまり入り込めなかったなぁ。忠兵衛はさすがに揺ぎなくいつもどおりなんだけど、なにかこう、全体がいまいちしっくりかみ合っていないもどかしさというか、それぞれの力や魅力が分散してしまい散漫な印象。

ひとつひとつはちょっとずつ消化不良だったけど、やっぱり歌舞伎は楽しい♪

終演後、東劇に寄ってメトロポリタンオペラ今シーズン最後のライブビューイングのチケットを購入し、銀座に足を伸ばそうかとも思ったけどそれほど時間の余裕はないのでまっすぐ帰宅。

新しい案件の英訳をスタート。この案件、以前の続きなんだけど、日本語が分かりにくいんだよねぇ。勝手な省略が多いうえに係り結びが曖昧で、何度も読み返しても結局は類推に頼らざるを得ない。困った困った。