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なぜだかやたらに早く目が覚めてしまい、それきり二度寝もできそうになく、図書館で借りた本の返却期限が迫っているので、ベッドで座って読みふける。一気読み。今野敏「慎治」のハードカバーで、表紙にはガンダムの模型の写真。これ、今野さんが自分で作ったんだって。プラモデルとかじゃなくフルスクラッチという手法で、パーツの一つ一つを自分で成型するらしい。すごいなぁ。そんな今野さんの趣味を知った編集者から、思い切りオタクの小説を書いてみないかと言われ、楽しみながら書いたというだけあって、ガンダムの歴史やフルスクラッチに関する記載の詳細なこと！　それらは物語の骨格とはずれたところにあるのだけれど、イジメにあっていた主人公を惹きつけ、新たな世界への扉を開く重要なモチーフになっている。サバイバルゲームまで出てきて痛快。現実はこれほどうまくはいかないかもしれないけれど、イジメにあっている生徒が追い詰められ、ともすれば死を選んでしまう現実を踏まえ、必ずしも学校に通い続ける必要はないのだということをあえて教師に言わせ、自分が自信を持てる世界を見つけることで主人公が前向きになっていく姿を描いている点で、示唆に富んでいると思う。

… と本に夢中になっているうち、気がつけば外は暴風雨。雷まで鳴り出して、ものすごい土砂降り。夕方には晴れるという天気予報が信じられないような降りようだったのに、予報が当たって夕方にはすっかり晴れた。変な天気！

仕事があるんだけどなぁ、と思いながら、なぜかどうにもヤル気が起きず、とりあえず本の返却に図書館へ。買って読んだ後に貸出準備OKの連絡がきた文庫本と、午前中に読み終えたハードカバーと、リングを作った「タティング結び」の３冊で、「タティング結び」は他にも作りたい作品がいくつかあるので、アマゾンで探して中古を注文済み。返却後、代わりに何か借りる本はないかなぁ、と館内をあれこれ物色したものの、これというのが見つからなかったので手ぶらで帰宅。

すっかり夜になってから、手帳を開いて気がついた。３時半の歯医者の予約を忘れてた！　前回もブッチしちゃったのに、またやってもうたよ。あやや〜。