まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992010-06-15

今日は久しぶりの下北沢。久しぶりの本多劇場加藤健一事務所30周年記念第3弾の「モリー先生との火曜日」千秋楽。今回は高橋和也との二人芝居。彼はすっかりいい役者になって、今となってはもう男闘呼組の一員だったことのほうが間違いだったように思えるねぇ(当時は一也)。実話に基づいていて、大学教授のモリー先生がALSを患いニュース番組に出演したことをきっかけに、かつての教え子ミッチェル(ミッチ)が火曜日ごとに先生を訪ね、二人だけの授業が回を重ねるにつれ、スポーツライターとして忙しい毎日を送っていたミッチは自分を見つめ直すようになっていく。モリー先生がミッチのピアノに合わせてステップを踏む場面以外、加藤さんは病人として椅子に腰掛け、あるいはベッドに横たわった状態でほとんど動くことがなく、もちろんいい芝居には違いないのだけれど、加藤さんファンとしてはこうした老け役が増えていくのは寂しくもあり…。

かつての職場の先輩が若くしてALSで亡くなっている。彼女の場合、最初に症状が現れたのが喉で、声が出にくいというのでいくつも病院を回ったものの、ALSだと分かるまでに時間がかかりすぎ、症状が進んでしまったのだった。芝居では台詞を伝える必要上、喉や顔の表情にも出るはずの症状を省いているため、単にごく親しい教授と生徒とが楽しく会話しているだけのようでもあり、モリー先生の言葉には数々の名言が含まれているとはいえ、ドラマ性に乏しく物足りなさを感じた。ちょっと残念。

下北沢という街にどうもなじめず、まっすぐ帰宅してリアルタイムでコンブリオ。聴きながら手織りの宿題を進める。まだ織り始めてすぐの段に気になる箇所があり、迷った末にそこまでほどいて織り直し。でもその甲斐あって、今のところはいい感じに進んでいる。この先どうしようかなぁ。ひたすら規則正しく織り続けるか、それとも斜めの線が逆になるよう織り返すまでの段数に変化をつけてみるか、濃茶の中に抹茶色をどんなふうに織り込むか。迷うポイントがいっぱい。