8時起床。夕べはワクワクしちゃってなかなか寝付けなかったので、少なからず寝不足。
軽い腹ごしらえと手荷物の支度を済ませ、髪を夜会巻きもどきにまとめる。自分で切った前髪がパッツンパッツンなのがなんともカナシイけれど仕方がない。
さぁ着付けだ。和室の窓を全開にして風通しをよくしておいて、夕べ半襟を縫いつけた長襦袢を … あれ? 衣紋抜きがついてない。ああもう、またチクチクしなきゃ。準備が足りなかったわ〜。気を取り直してやり直し。帯にちょっと手間取ったけど、まぁ、こんなもんでしょ。
目指すは三田キャンパス。慶應の歌舞伎研究会のOB会が主催する「芸談を聴く会」も今年で22回目となり、お迎えするのは左團次さん! 1時半開場のところ、以前この会の理事会でワープロその他の作業をさせて頂いていたこともあり、お手伝いすることがあれば、と12時すぎに到着。開場の設営や控室の準備など、手順を確認しているうちに他の理事さんや現役の会員も集合し、あっという間に準備完了。
大学内のレストランにコーヒーをオーダーしてあるときき、左團次さんはホットコーヒーはイマイチだったような…と不安がよぎるものの確信がなかったので、指示されるままカップやソーサーのセット一式とコーヒーポットを取りに行き、控室に伺うと、そこには背広姿のダンディーな左團次さん。きゃ〜っ♪ とすでにミーハー全開。
別の女性の理事さんがコーヒーをサーブすると、左團次さんが私にお水はないかと。ちゃんと名前を覚えていてくれたのね〜、と喜んでいる場合ではなく、ああやっぱりコーヒーは…と思いながら、すぐさま階段を駆け下り下の階の会場へ。壇上に用意しておいたペットボトルの水とグラスを手に控室に戻ると、その水でコーヒーを薄める左團次さん。そうそう、そうだった。前にもこんなふうにやっていらした。さらに別の理事さんが色紙にサインをお願いすると、「字書けないんで、名前言いますから書いて下さい」とお得意のおとぼけ。いっつもこうなんだからもう〜。と笑っているうち、左團次さんは再び私を呼んで、ティッシュはないかと。が〜ん! ティッシュは会場に置きっぱなしのバッグの中。仕方なくコーヒー用のナプキンで代用して頂く。筆ペンの試し書き。そんなこんなで大汗書いちゃったけど、夕べ焼いたスコーンをこの時にお渡しできて嬉しかった。
さて開場。インタビュアーは渡辺保先生。拍手でお迎えした左團次さんの手にはスコーンがそのまま! 紙袋と一緒にお渡しすべきだった … !
トークの内容はもう抱腹絶倒で、これまでいろんな機会で左團次さんのトークを楽しませて頂いてきたのにまったく初耳の話もいくつかあって、中味の濃〜い2時間だった。やっぱり左團次さんのトークってたまらないわ〜。
再び控室で、こんな紙袋でよかったら、と小さな袋を差し出すと、「うむ、よかろう」とおどけながら受け取って下さり、理事の方々と一緒にお見送り。そのあと控室の片付けを済ませて中庭に出ると、そこでまだ皆さん談笑していらして、せっかくだから記念写真をということになり、嬉しい撮影会。あの写真、送って下さるのかなぁ。ほしいっ!!
打ち上げに向かう理事さんたちとお別れして、一足先に近くのパブに落ち着いていたお仲間2人と合流。こんなオシャレなパブがあったのねぇ。ここでベルギーワインやギネスを味わい、さらに鶏料理がメインの居酒屋に場所を移して盛り上がる。でも私は別口のお誘いもあったものだから、8時すぎに切り上げさせてもらい、そのあと曳舟へ。先日「花嫁の父」だった同級生が友人たちと集まっていて、そのうちのひとりに借りていた志の輔落語のCDボックスを持参していた。ここでさらに2時間半ほど飲んで喋って、日付が変わる直前に帰宅。
ふぅ〜。朝からずっと着物のままでドタバタと走り回り、忙しかったけど盛りだくさんで楽しい1日でありました。本当は、ほぼ日手帳の左團次さんとツーショットの写真を貼ってあるページにサインをお願いしたかったんだけど、理事さんたちの手前、言い出せなかったのが残念〜!