夜の部だけを観に行くのはとても久しぶり。先週、昼の部を観たときにはまだ舞台写真が出ていなかったので、開場前に木挽町広場の写真売場へ。月の前半でしか撮影していないのか、助六と揚巻のツーショットは玉三郎の揚巻のものしかなくて、七之助は単独の写真しかなかったのが残念。これから観るのは七之助の揚巻なのに、助六単独の写真は先月1枚買ったから、玉三郎とのツーショットを1枚と、ぼたんちゃんを1枚、新之助の毛抜の写真はなんやかや言いつつ3枚も買っちゃった。
ゴジラの幕は昼の部のときにアップしたので、今日は牡丹の幕のほう。
最初は口上。幕が開いてビックリ。休演の白鸚に代わり紹介する役目をなんと左團次さん! 列座する面々の両端に猿之助と幸四郎。それ以外の面々は、あえて言えば普段あまり口上に列座することがない人ばかり。つまり諸先輩方の姿がほとんどないわけで、市川宗家の襲名としては寂しいと感じてしまった。それだけ新團十郎は厳しい立場に置かれていると言わざるを得ないんだろうなぁ…。男女蔵さんも列座していて、口上の最後に團十郎が「にらみ」を披露する際の介添え役を男寅さん。まさか團十郎の襲名で左團次さん、男女蔵さん、男寅さんの三代が揃うことになるとは(予想外で嬉しい)。
娘のぼたんさんが踊る「團十郎娘」は「近江のお兼」のアレンジバージョン。長い布を新体操のリボンのように操る踊りは、まだ身長が低い彼女には難しそうなのに、立派にこなしていた。表情も徐々に大人びてきて、もう11歳になるのねぇ。
続いて「助六」。先月とは配役が異なる。髭の意休は「時政パパ」として知名度が爆上がりした彌十郎さんが演じる予定だったのだけれど、残念ながら先週から体調不良で休演していて、先月は本役だった松緑が代役。揚巻は菊之助から七之助に、白酒売は梅玉から勘九郎に、助六とその兄の母は魁春から玉三郎に、くわんぺら門兵衛は仁左衛門から左團次さんに、福山のかつぎは新之助から巳之助に、通人は鴈治郎から猿之助に代わり、やっていることは先月と同じなのに、全体の印象がだいぶ違って見えるから面白い。勘九郎は、こういう役だと台詞回しが時々びっくりするほど勘三郎に似ている。また揚巻の豪華な鬘をつけた七之助は、いっそう小顔に見えて美人度が増す。
左團次さん、気を遣う口上とくわんぺらとでかなり体力を使いそう。どうかお疲れが出ませんように。
帰宅後、録画で全日本フィギュアの女子ショートプログラム。そのあと夕べに続き「岸辺露伴は動かない」の4話から6話まで。新作の放送が楽しみ!