まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

初芝居&初詣

maru992010-01-06

さあ初芝居。浅草公会堂の新春歌舞伎を第一部・第二部通しで観劇。早寝の甲斐あって、8時にパッチリと目が覚め、9時半すぎに家を出て浅草に向かう。

にぎわう仲見世を横切ってオレンジ通りの公会堂へ。左團次さんの番頭さんに新年のご挨拶をしたら、かわいらしい七福神のあられをお年賀に頂いた。ロビーの隅に出演者それぞれの役を表す羽子板が。撮影OKなのを確認してからパチリ。

第一部は「正札附根元草摺」「御浜御殿綱豊卿」「忍夜恋曲者」、第二部は「袖萩祭文」「悪太郎」と、歌舞伎座の本興行でもあまりやらない演目を含むラインナップで、当初はおなじみの演目ばかりだったことを思うと、顔ぶれに多少の変化はあれ10年間続けてきたことの成果と言えそう。「草摺」は亀治郎の五郎に勘太郎の朝比奈で、二人とも器用だから役を取り替えても成り立ちそう。愛之助の綱豊は仁左衛門を、亀治郎の助右衛門は猿之助を、それぞれ写しと言ってもいいほど髣髴とさせる。意外な配役と思われた亀鶴の絵島がしっとりと落ち着きがあり、好演。「忍夜」は、蝦蟇がまだ子供みたいにやけにかわいらしかった。「袖萩祭文」にはビックリ。これまであまり心を動かされた記憶がない演目なのに、なんだかしみじみと良かった。袖萩と貞任を二役で演じた勘太郎のお手柄。七之助の義家も凛として気品もあり、よく通るきれいな声が光る。「悪太郎」では、背景の松羽目が松だけを残して月夜に変わる工夫が新鮮。滑稽でリズミカルな踊りが楽しく、もっと上演されてもいい演目だと思った。

「御浜御殿」の新井白石と袖萩の父を演じた男女蔵さん、かなり痩せたような。顎から首へのラインがスッキリしていた。「御浜御殿」の浦尾と袖萩の母を歌女之丞。若手ばかりの浅草を脇でしっかり支える重要な役回り。

浅草恒例の新年ご挨拶。第一部の七之助はシンプル&オーソドックスでごく短く。対する第二部の愛之助は、客席に降りて質問に応えたり拍手の練習をさせたりと、七之助の3倍ぐらい時間をかけてたっぷりと。アドリブに強そう。

通しで見ても歌舞伎座よりずっと短く、6時半前に終演。まだ松の内なので浅草寺に初詣。賽銭箱への列に加わり、もうすぐ自分の番というときにチラリと隣りのオバサマを見ると、手にしているのは百円玉。私の手には五百円玉。今年の願いは一にも二にも「仕事が増えますように」と切実なので、奮発してみた。… という話を深夜のデイブレイクにメールしたら、ニュースによると今年のお賽銭はお札がほとんどないそうで、硬貨の中では五百円玉が最高額だから「きっとかないますよ」とこのみさん。そうだといいなぁ!