まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

いよいよ

年に一度の発表会当日。午前1時すぎにベッドに入り、比較的スムーズに寝付けたものの、4時半すぎに羽毛布団が暑くて目が覚めてしまい、それきりもう眠れなかった。む〜。

カバーをかけたアルパを右肩に背負って家を出たのが7時すぎ。会場の国立楽器に9時集合。すぐにチューニングを始め、先生から注意事項等の説明を受け、リハーサル開始。まず合奏の「コーヒールンバ」。5人で合わせるのは今日が初めて。カウントから曲に入るタイミングを確認。ソロは第2部だから時間的に余裕があるので、2階のホールから1階の練習室に移動し、しばし練習。ここではちゃんと弾けるんだよねぇ。

練習室にいるとリハーサルの進行具合が分からないので、上から降りてきた人にきこうとアルパを椅子に立てかけ歩き出した途端、数人の悲鳴のような声に続いて背後でガタ〜ン! と大きな音が。私のアルパが横倒しになっていた。しかも倒れた衝撃で一番高い弦のペグがポッキリと折れてしまった! が〜ん。幸いなことに滅多に弾かない弦で、今日の発表会には支障がないものの、大事なアルパを傷つけてしまって大ショック。

そうこうしているうちにソロのリハーサルの時間。傷ついたアルパを抱えて階段を上がり、スタンバイ。自分の直前の人が弾いている間が緊張のピークなんだよねぇ。その人の曲を聴きながら自分の曲を復唱しようとすると頭の中がゴチャゴチャになり、耳から入ってくる音に集中しすぎると自分の曲を忘れてしまいそう。

さて私の番。今回は先生がギターで伴奏して下さるのでレッスンの時と同じに弾けばいい、と自分にいい気かせながら弾き始める。あ、速く出すぎた。最初はなんとかなっていたのだけれど、指を細かく動かすところで怪しくなって、さんざん練習したアルペジオもすっぽ抜けてしまった。くすん。でも本番でこのぐらい弾ければまずまず。そう思ったのよねぇ、この時は。

再び練習室に戻り、先生が用意して下さったお弁当で昼食を済ませ、全員ステージ衣裳で集合写真の撮影。ほどなく開場。今回はたまたま同日に別の場所で2つのアルパコンサートがあるため、例年より人が少ないはずだから気楽に、と先生から言われていたのだけれど、いざ発表会が始まってみると結構な入りで、気楽になんてできそうにない〜!

コーヒールンバ」が2曲目なので最初からステージ横にスタンバイ。他の4人は美しい民族衣装なのに、私だけユニクロの黒の上下に無印良品のスカーフという…。せめてもとスカーフはたっぷりひだを寄せて花のように大きく結んでみた ^_^;

ほとんど自分の音もよく聞こえない状態だったので、5人の合奏が果たして客席にはどんなふうに聞こえていたのか分からないものの、ほとんど平常心のまま大過なく終了。ホッ。

問題のソロは第2部の3曲目(全体の14曲目)。スカーフをはずし、黒の上下はそのままで、パラグアイ生成りのポンチョを羽織る。これで一応、民族衣装デビュー?

あ、リハーサルよりさらに速く出ちゃったような気がする。指が細かく動くところで緊張が高まることはリハーサルで分かっていたのに、緊張の度合いはリハーサルの比ではなく、ほとんど左手の音が出ていない。特にひどかったのがラストで、右手と左手と交互にメロディを弾くところがワンフレーズそっくり抜けてしまい、かろうじて最後の音だけ伴奏に合わせるという惨憺たる状況。く〜っ!

なんかもう、ガックリ。今回の曲はなんとかなると思っていたんだけどなぁ。レッスンでもそれなりに弾けていたし、せめてリハーサルと同じ程度に弾けると思ったのに〜! 結局、本番に弱いという決定的な弱点を克服しない限り、毎回こんな思いをするんだろうなぁ。ダメダメじゃん。もう〜! 自分で自分に腹が立つ。悔しくて悲しくて切ない〜。

全24曲の発表会が終わった後は、休憩をはさんで先生とギターの智詠さんのコンサート。うっとり。

お客様を送り出し、撤収作業が終われば打ち上げ会。私のアルパは、去年に続いて撮影を担当してくれたカメラマンのM氏が自宅まで運んでくれることになった。大幅に遠回りさせてしまうので申し訳ないことこの上ないものの、ありがたくお言葉に甘えてしまう。M氏の車にアルパを積み込み、身軽になって打ち上げの会場へ。

毎年のことながら、緊張のせいかお昼のお弁当があまり入らないので、終わるとお腹ペコペコ。次から次へと出てくる料理を写真を撮るのも忘れてペロリと完食。8時すぎだったか、ひとまず締め、というところで失礼し、車の中ではなぜかスピリチュアルな話に終始。自宅のまん前まで送ってもらい、10時頃に帰宅。はぁ〜。長い長い1日でありました。

デジカメを持参していながら1枚も写真を撮らなかったので(たしか去年もそうだった!)、カバーをかけたままのアルパの写真をば。(奥に見えているのはどちらもムーミンのクッション♪)