まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

プール

楽しみにしていた映画だから、しばしノートPCのことは忘れようと頭から追い出そうとするのだけれど、時折りふっとよぎってはブルーになってしまう。それでも、「かもめ食堂」や「めがね」と同じ穏やかで澄んだ世界に、徐々に気持ちが落ち着いていく。面白いかどうかではなく、心地よい作品。いろんなことがあいまいなまま進んでいくのも前の2つの作品と同じで、今回は特に大事なことが解決されないまま終わってしまった感があり、クレジットに原作が表示されたので、観終わった後すぐにゲットしてスタバで読んでみた。映画化を前提に書き下ろしたという桜沢エリカの同じタイトルの単行本。漫画では登場人物が実際には口にしない本心も文字で語られているから映画より具体的で、反面、生々しい部分もある。映画はそれをスッパリそぎ落とした分、透明感が増しているのだけれど、私が主人公ならとても納得できないだろうと感じてしまうのも事実で、その辺のせめぎ合い。