天気予報が当たって雨。しかも夕方以降は傘が役に立たないほどの土砂降りになるおそれがあるというから、バッグはビニール製のもの、まだちょっと風邪っぽいので厚着をした上に濡れても平気な素材のスプリングコートで重装備。
夕べのうちに I さんから、芝居とぶつかってしまったので油絵の教室は欠席で、終了後の夕食に合流するとのメールをもらった。そのつもりで大泉学園に向かう途中、まだ山手線に乗り換える前に I さんから携帯メールが入り、悪天候なので早めに出たら今もう池袋にいらっしゃるとのこと。メールのやりとりをしているうちに、私も池袋に到着。でもお互いのいる場所を確認したら、かな〜り離れていたので会うのは断念。どうせあとで会うんだしぃ。
もう何か月も描き続けている軽井沢の絵。今日はメインの人物に集中。頭を小さく、もっとなで肩に、ウエストに若干のくぼみを入れ、ヒップはもうちょっと幅広く、さらにヒップにかかる左腿のラインをもうちょっと右寄りに、と細かな修正を入れ、動きを制限された人形のようだったのがそこそこ人間らしくなってきた。シャツやジーンズの色も単色のグラデーションだったところに変化を入れ、傘の色はもっと明るく。
これだけで今日はタイムアップ。路面までは手が回らなかった。「途中でやめちゃうんじゃないかと心配だったけど、ずっと良くなった」 と先生。…ん? 良くなったと言って頂けたのはうれしいけれど、一度も途中でやめようと思ったことなんてないんですけどぉ!
その先生は、10月から武蔵美で短期の講師として授業を持つことが決まった。担当教授の推薦が教授会ですんなり認められたそうで、留学生が講師となるのは過去に前例のない快挙。うまくいけば他の留学生にも道が開かれる可能性があるから責任も重大。最初は短期でも、安定した収入源として将来につながっていくといいなぁ。
夕べ焼いたオレンジペーストと紅茶のケーキは、しばらく投稿レシピが続いていたところへ久しぶりのパティシエのレシピで、ちょっとした配合の違いなのか、やっぱり格段に美味しかった。オレンジペーストの香りと、ペーストに加えたコアントローの風味と、アールグレイの独特な香りがちっともケンカしない。2種類の生地を混ぜて焼いたけど、それぞれ1種類だけでも美味しそう。
いつもより遅く8時近くに、もうすっかり定番となった和食のコースがスタート。I さんは私たちを気遣って、それぞれの都合で先に帰ってもいいと連絡をくれたけど、オシャベリしているとあっという間。今日はまずキーウィーのお酒をロックで頂きながら、カクテルグラスに盛り付け赤ワインビネガーで味付けをしたオシャレなサラダと、道明寺を使ったモチモチの鰻寿司。そぎ切りにした鰻が木目のように美しい。続いて白身のお刺身とたっぷりの生ウニ! ああもうシアワセすぎて冷静でいられない。イベリコ豚は、カボチャや加茂茄子、肉厚の椎茸と一緒に鉄板焼きで、肉汁がジュージュー音を立てている。それをペロリと平らげた後、オクラと穴子の湯葉巻きの素揚げに、これも手がこんでいるなぁ、と感じ入る。箸休めのお漬物3種をチョコチョコとつまんでいるうち、I さんがご到着。おつかれさまでした〜。鶏肉と水菜をのせたご飯でしめ、デザートには I さんの手土産のういろう。これが普通のういろうじゃなく、伊勢虎屋の 「桜ういろ」。大納言を散らした桜風味のういろうをこしあんの層ではさんだ3段重ねで、普通のういろうより軽い食感。上品な甘みが絶品ですわ〜。
気がつけばもう11時を回っていた。毎回オシャベリが尽きないなぁ。そんなこんなで午前様。明日はまた歌舞伎座だからしっかり寝ないと〜!