まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992008-10-21

今日は朝から2回目の平成中村座。8時のアラームで起きたはずがあやうく二度寝しかけたけど、ほどなく飛び起きてギリギリで家を出る。ぜいぜい。


「竹」の椅子席最前列で、しかもほぼ中央の通路ぎわ。隣の席との間にひじ掛けなどの境のない長椅子みたいな席だから、前回は隣の人が大きい上によく動くから気になって仕方なかったんだけど、通路ぎわだと座布団ごとずらせばよけられるし、前も通路だから足も伸ばせて快適。


前回と同じ 「大序」 でも配役が違うと新鮮。だからこそ20年観続けていても飽きないのよね。若狭之助を演じる勘太郎が憤慨していきり立つ場面で、長袴がビュンビュンと空を切る。礼儀作法はともかく、すごくきれいな動きだった。勘太郎の舞台はいつもひたむきで一生懸命だから気持ちがいい。ただたまに、たとえば気持ちが高ぶって肩を上下するような場面で、動きがロボットみたいにカクカクするのが気になることがある。それもきっと生真面目さの裏返しなんだろうけど。


前回のCプロでは 「大序」 のあと二段目を経て三段目に進んだのに対し、今日のAプロは二段目を飛ばして三段目から四段目へと続く。配役だけでなく流れが違うだけで、同じ場面でも感じ方に大きな違いが出るのが興味深い。やっぱり通し上演って必要だなぁ。もっとも忠臣蔵をもし本当に省略なしですべて上演しようとすれば1日では終わらないんだけど。三段目の刃傷もAプロとCプロの比較の楽しみがあった。でもその直後、勘平とおかるの裏門の場は今日のAプロのみ。この場面も歌舞伎ではほとんど上演されないから貴重。


四段目で仁左衛門の登場に客席が沸く。中村座の舞台は奥行きが浅いし廻り舞台もないから、城明け渡しの場面でも道具を下げて遠近感を出すことはできないけれど、花道をうまく使って、客席との近さで効果抜群。


終演後、ふと気が向いて仲見世を歩き、人形やミニチュアの屋台など手作りの玩具が素晴らしい 「助六」 に寄る。ひとつひとつ手作りだけに値段もそれなりだから、いつもは見るだけなんだけど、千円しない 「暫」 の人形を発見。迷わずゲットし、お店の人としばし話し込む。こういうオシャベリがまた楽しいんだよねぇ。さらに黒田屋で和風のシールをいくつか選ぶ。昼の部の日じゃないと仲見世を楽しむ時間がないからね。


すっかり遊んでしまったけれど、その分、帰宅後は仕事に集中。明日からは夜の部が続くので、かえって朝まで仕事をしてギリギリまで寝てから出かけた方がいいんじゃないかと。てことで、6時すぎまで。それでもまだ半分弱しか終わっていない〜。