まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

くるしまぎれのアップルケーキ

maru992007-10-26

朝から雨がシトシトと降っていたので、今日は着物はやめやめ〜と決め込んでのんびりしていたら、あれれ、いつの間にか晴れてる? そんじゃあやっぱり着て行こうかな、と準備を始めたのが1時すぎ。実際に着付けをスタートしたのはその30分後ぐらいで、40分ちょっとでひととおり終わることは終わったものの、帯がなんとなくしっくりいかない〜。鏡の前であっちを引っ張ったりこっちを伸ばしてみたりと試行錯誤してみても、やっぱりイマイチ落ち着かない。こうなったら久々にSOSを出すしかないか、と早めに家を出て着物お店に寄り、担当さんに帯だけ結び直してもらう。お太鼓の柄の位置がどうも変だと思ったら、仕立て上がりにどういうわけか柄の真ん中に折り線が入ってしまったものらしく、担当さんがその場でアイロンをかけてくれた。申し訳ない〜。初めて締める時にアイロンが必要な帯なんてこれまでなかったんだもの。カンベンね。


東銀座に着くとまた雨が降り出していた。雨コートは着てこなかったけど、かろうじて底が厚めの草履にしてよかった。歌舞伎座のロビーでお仲間のひとりに遭遇。千秋楽だから知ってる顔が多いだろうと思っていた割には会えたのは彼女だけ。そういえばこのところ劇場で知り合いに会う回数が減っているような…。


夜の部は芝居と踊りがひとつずつ。芝居の方は歌舞伎に興味のない方でもご存知の 「牡丹燈籠」 で、みどころいっぱい、笑いもいっぱい。すっかり惹きこまれて堪能した〜。美しい玉三郎はもちろんのこと、こういう市井の女を演じる時の玉さんも大〜好き。仁左衛門とのコンビはやっぱりいいなぁ。玉さんは若い役者ともよく組むけれど、どうしても玉さんが若手を従えているような構図になってしまいがち。その点、仁左衛門とだと大人の男女の芝居がきっちり成立するのよねぇ。


三津五郎の端正な踊りで気持ちのよい幕切れ。歌舞伎座を出るときには幸い雨がやんでいた。急いで帰ったのは右肩が痛くて痛くてどうしようもなかったから。ただ席に座って歌舞伎を観ているだけなのに、その間にもメリメリズキズキと痛んで膝に置いた手が重く感じるほどだった。どうしちゃったのかなぁ。いつもならマッサージとバンテリンですぐ治るのに、痛みがこの段階になるともうこわくてマッサージはできない。発表会の当日アルパを運んだ後の痛みも例年より長引いたのが気になっていたんだけど、まさかその影響がまだ続いているはずはないから、やっぱり単に年なのかしらねぇ?


帰ってまず着物を脱いで身軽になって、とりあえずバンテリンをすり込んでから、明日の油絵の教室に持参するケーキを焼く。紅玉を使って 「丸ごとリンゴのまんまるアップルパイ」 を作るつもりで、レシピは1個分で700度のレンジで7分加熱するところ、5個いっぺんに作ろうと思ったからひとまず15分加熱してみたら、あちゃ〜! シワシワになるまで加熱するはずが皮が破れて形が変わっちゃってる! 大失敗!! さ〜て困った。このまま丸ごと使うのはどう考えても無理なので、ひと口大に刻んでしまう。ひとつつまんでみたら、紅玉の酸味がいい感じ。このまま生地に混ぜ込んでも美味しいケーキができそう。それならば、と急遽レシピを変更することにして、ネットで 「アップルケーキ」 を検索してみる。シンプルなリンゴのケーキに絞っても生地の種類がたくさんある中から、手軽に作れて実際に作ってみた人からの投稿数も多い好評レシピを選び、リンゴの量が指定の量よりかなり多いので、18cm丸型のレシピの分量はそのままに20cm丸型で焼いてみる。これが正解だったみたいで、ちょうどいい感じに焼き上がった。レンジで加熱した紅玉の赤い皮の色が皮をむいた後の実にもうっすらと残っているのがビジュアル的なアクセントになっている。とりあえず明日のケーキはこれで大丈夫そう。でも 「まんまるアップルパイ」 にはぜひとも再挑戦しないとっ!


ケーキを作っている間もメリメリと痛かった生地をお風呂でじっくり温め、バンテリンを数回に分けてすり込む。明日には少しでも痛みが引いてくれますように…。何が困るって、肩が痛いとアルパの練習ができないのよ〜! まったく弾けないわけじゃないけれど、5分もしないうちに疲れてしまう。もうすぐレッスンなのに〜。