まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

糸始末はまだです〜

maru992007-08-24

いつになく早い時間にベッドに入り、思ったよりスムーズに寝付けたものの、パッチリと目が覚めて時計を見るとまだ3時半。4時間ちょっとしか寝てないじゃん! いつもそのぐらいだから身体が覚えているのかなぁ。今日はもっと寝なくちゃダメなんだってば。しばらく悶々とした後、なんとか二度寝に成功したものの、1時間もしないうちにまたパッチリ。まだまだ。…ZZZ。またまた6時前にパッチリ。ダメだってばぁ。ちょっとうとうとして、7時半頃に再び目が覚めた時点であきらめる。アラームは8時半だったんだけどなぁ。


しっかり寝たようでもあり、細切れだったから朦朧としているようでもあり。かなりの不安を抱えつつ、スーパーミントだのガムだの予防策をバッグに入れて半蔵門へ。夕べから今朝まではかなり涼しく感じたから、これは久々に作務衣日和じゃないか、と涼しげなトンボ柄の作務衣で出かけたものの、駅まで早足で急ぐ間に首筋にじんわりと汗。それでも風がひと頃のような熱風でなく、確かにちょっとずつ秋の気配。


今日の公演は、いわゆる 「御曹司」 でなく、国立劇場の研修制度を経て歌舞伎役者になった人たちを中心とする合同公演で、普段は台詞もごく少なく縁の下の力持ちとして舞台を支えている人たちがスポットライトを受けて輝く舞台。こんなにも腕の立つ人たちが普段は脇に回って盛り立てていればこそ、芯の役者たちが思う存分に腕をふるうことができるのだということを実感できる数少ない機会で、毎年楽しみにしている企画でもある。それが今回は、かつては市川宗家以外に演じることを許されていなかった 『勧進帳』 を上演することになり、こうした勉強会での上演は過去に前例がないという画期的な試み。三部制も初めてで、この公演は宣伝活動やチケットの受付から発送までの手配もすべて彼らが自ら行なうので、歌舞伎座その他の本公演に拘束されつつ合同公演の準備と稽古を並行してこなすのはどれほど大変だったか。そうした背景に思いをはせればなおさら、頭の下がる思いで客席へ。


三部制のうち1部と3部はA班B班に分かれて同じ 『寺子屋』 を違う配役で演じ、真ん中の2部に 『勧進帳』 で、それぞれにひとつずつ踊りの演目がつく。劇評を書かなくちゃいけないんだからしっかり観なくちゃ、とメモを取りながら観ていたせいも確かにあるものの、それ以上に、ひたむきな熱意がビシバシと伝わってくる、その感動で睡魔などよりつく隙もなかったみたい。11時の開演から夜9時近くの終演まで集中力が途切れることはなかった。


勧進帳』 の義経と3部 『寺子屋』 の松王丸という、いずれも大きな役に左團次さんのお弟子さんが出るので、2部から左團次さんがいらしていた。なんだかまたさらに日焼けされたような…。真っ白なジャケットに真っ白なシャツだから日焼けが余計に目立つのよね。番頭さんにきいたらゴルフ焼けみたい。この暑い中ゴルフですか〜! 携帯で電話をかけようとしているところだったから、ちょっと遠くから会釈だけして、近くで座っていたら、電話を終えた左團次さんがわざわざいらして下さって、「なにやってんだ」 って、わざわざいらしてそれですか〜。「今日は朝から晩まで通しでずっとなんですよ」 と答えたら、「バッカじゃねえの?」 だって。ひど〜い! 義経も松王丸もすばらしかったから、ほめてあげたかなぁ? 素直にほめてはあげないような気もするなぁ。


今日は携帯電話を家に置き忘れてしまって、10時すぎの帰宅後に急いでチェックしたら、が〜ん、仕事のメールだけで8通もきている。そのうち2通は単なる連絡事項だったものの、残りの6通は2箇所から3通ずつで、私からの返信がないものだから繰り返し送ってきた分もあるけれど、それぞれに書類が添付されていて、ぜ〜んぶ新たな依頼! 無理だって! 次から次へとクチコミで依頼先が増えているのはフリーランスの身としてとてもありがたいことではあるのだけれど、ちょっと絞らないと対応できなくなっちゃいそうだなぁ。週末に入っちゃうから何度も送ってくれていたのに申し訳ないけれど、お断りの返信をせざるを得ない。ううう。


ひとつひとつの書類を確認しながら返信するだけでたっぷり時間をとられてしまった。明日は油絵の教室だからケーキを焼かないと。帰りに卵と牛乳、生クリームとレモンを買ってきた。ネットで見つけた 「レイヤークリームケーキ」 になるはずだったんだけど、ちょっと大きめな型を使ったせいかレイヤーになってないような〜。思いきり失敗しちゃったみたいだなぁ。でもすでに深夜だから、あまりガタガタと音を立てるのもはばかられ、とりあえず保留。


まだまだ休みなしで、手織りの続き。とりあえず力加減が分かったので、ほどいて織り直す必要はほとんどなかったものの、残る半分をどうにか最後まで織り上げた時点ですでに朝の5時近く。糸始末はここまでにして寝よう、と片付けようとしたその時、最後の糸が織り機に引っかかっていたことに気づかずに強く引いてしまった。うわ〜ん、捨て糸だけじゃなく最後の段までほどけそうになってる〜! 仕方なく織り終わりの側だけ端の糸始末をするハメになり、103本をちまちまと3本ずつ結んでいく。最後に余った4本だけは2本ずつ結び終えた時点で、あ〜ん、6時すぎてるやんか! このままケーキの焼き直しをするか、ひと寝入りしてからにするか、さんざん迷ったあげく、通しの観劇で集中していた疲れがドッと出てきてベッドへ。さぁ、ケーキはどうなる?!