まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992018-01-23

一夜明け、路面の凍結が心配だったので早起きをして、転ぶリスクを少しでも小さくするためにバスで行こう、と昨日と同じようにレインブーツをはいて出かけ、どっち方向のバスでも千代田線の異なる駅に着くだけなので、自宅から近いほうのバス停で待っていたところ、幸いすぐにバスが来て、最後列に座れた。そこから2つめのバス停ですでに満員御礼。雪の残った道をザクザクと音を立て、いつもよりガタゴトと大きく揺れながらゆっくり走り、駅に到着。意外にも、駅前の車道はもうほとんど雪が残っていなかった。

電車もそれほど遅れていないようなので十分に余裕があり、北千住のスタバで読書タイム。「悲嘆の門」の続きを読みふける。念のため、予定より10分ぐらい早めの日比谷線に乗ったのが大正解。夕べほどではなかったものの何度か時間調整が入り、いつもは30分前に着く東銀座に着いたのは15分前。

歌舞伎座「寿初春大歌舞伎」昼の部の最初は「箱根霊験誓仇討」。勘九郎の勝五郎は足腰が立たない病で、七之助の女房初花が引く車に乗って花道から登場。そうそう、今月5日の11時すぎに地震警報が誤って流れた時、立って逃げるわけにいかないのにどうしようかと思った、と勘九郎が話していたときいた。この場面だったのね。夜の部の「角力場」で与五郎と放駒の二役を演じた愛之助がここでも敵の滝口と勝五郎の家来筋にあたる奴の筆助の二役。そのせいかなんとなくせわしない印象があって、損をしている気がする。

続く「七福神」は、又五郎扇雀彌十郎、門之助、高麗蔵、芝翫鴈治郎の七人がそれぞれ福の神に扮し、大きな宝船に乗って現れる。もうそのビジュアルだけでおめでたい。

最後が高麗屋三代の襲名披露狂言で、「菅原伝授手習鑑」のうち、まず「車引」で勘九郎の梅王丸、七之助の桜丸に対し、新幸四郎の松王丸。彌十郎は寿老人から敵役の藤原時平に早替りで、その拵えの間に左團次さんが楽屋にいたずらに来る様子がブログに書かれていた。拵え中で動けない彌十郎さんをくすぐったりする左團次さん。おちゃめ (^^)

続く「寺子屋」では、冒頭のよだれくりを怪我から復帰の猿之助。元気いっぱいでピッカピカ。梅玉の武部源蔵に雀右衛門の戸浪、新白鷗の松王丸に左團次さんの春藤玄蕃、魁春の千代に藤十郎の園生の前と最高の配役。暗い話だから華やかさには欠けるものの、充実度は満点。

15時半すぎに歌舞伎座を出ると、車道だけでなく歩道にもほとんど雪はなかった。北千住のマルイに寄り、朝とは違うスタバで「悲嘆の門」上巻の続きを読み、読了。下巻も予約してあるけど、現時点ではまだ貸出OKの連絡が来ていない。一方、ずいぶん前に予約して長い順番待ちだった宮部さんの新作「この世の春」の上下巻がこのタイミングで貸出OKになってしまった。うまくいかないわぁ。

自宅の最寄り駅周辺はまだある程度の雪が残っているものの、歩道はほとんど凍結しているところがなく、無事に帰宅。思ったより雪の影響が少なくてよかった。そしてまだ「観る」イベントは続く…。