まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

一本針の輪編み

maru992007-05-01

5月が始まってしまった。さぁ、新しい月の始まりだ。がんばるぞ〜っ! という瑞々しい気力がわいてくる … なんてことはまったくないのがこまったところで、週末も連休も関係ないフリーランスのくせに、昨日に続いて仕事を放り出し、しっかり遊んでしまった。なまじ普段やたらと急ぎの仕事が多いだけに、締切まで余裕があるとついついだらけちゃうんだよねぇ。


6時すぎから 「バベル」 を見る。毎月1日も千円ポッキリのサービスデーで、連休と重なったこともあり、180席弱のシアターがほぼ満席。事前にネットで予約しておいてラッキーだった。


この映画は、いろいろ予告が流れる中で一番見たいと思っていたもの。最近の予告はネタバレが多くて、予告だけで全体の流れが分かってしまい、見る気をなくしてしまうものも少なくない。ちょっと前には 「タイヨウのうた」 がそうだったし、最近では 「ブラッド・ダイヤモンド」 もそう。もともとディカプリオに興味がないから特に見たいとも思わないけど、「お前とパートナーになんか絶対にならない!」 と言っていた相手と後半助け合ってるし。流れを分かった上でプロセスを楽しめというつもりかもしれないけれど、どんな展開になるのかワクワクしたいのに、それを最初からもぎとっちゃうなんてマイナスとしか思えない。その点、「バベル」 の予告はがぜん見たい気にさせるものだった。まったく無関係に思えるシーンの数々がどんなふうに絡み合っていくのか、興味はそこにあった。


… 終わってみれば、??? こんなはずじゃなかった、という思いが強い。期待が大きすぎたか? 菊地凛子インパクトは強力だった。モロッコの砂漠と躍動的なメキシコ、厭世観が漂う東京と3箇所のシーンはそれぞれによく作りこんであって、惹きこまれる場面も数々あった。ところが、一番の興味はまったく裏切られ、3箇所で起こる事件の絡み合いはほとんど無意味というか、単なる偶然にしかすぎない。消化不良のままにパンフレットを買い、作り手の思いを読み取ろうと努力もしてみた。だけど、ダメ。「驚愕と感動のラスト」 って書いてあるけど、驚愕も感動もゼロだった。むしろ、「え? これで終わり?」 と拍子抜け。う〜ん、映画界での評価はとっても高い作品なのに、相性が悪いのか、私に理解力が足りないのか? 疑問に思いつつ帰宅して、ネットの映画サイトでユーザーレビューを見てみると、なんのことはない、おおかた私と同じ感想だった。映画界と一般のこのギャップは何を意味するんだろう???


帰宅後、再びエストニアスパイラルにはまる。はまりすぎ〜!