まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

夜目にも鮮やか

maru992007-04-04

もともとジグソーパズルが好きだった。遠くさかのぼれば小学生の頃、我が家は狭くて完成までたくさんのピースを広げたままにしておけるような場所はなかったけれど、すぐ近所の友人の家でモナリザの千ピースのジグソーが始まり、「手伝ってくれ」 とオジサンが言ってくれたのをいいことに、連日あがりこんでは時間を忘れて熱中した。まだ完成などほど遠いうちに友人も家族もあきてしまい、パズルに向かっているのは私ひとりなんていうこともあったっけ。「早く仕上げてくれないと片付かないからさ」 と励まされたり、「よく飽きないねぇ」 と感心されたりしながら、めでたく完成のあかつきには拍手大喝采。夕食までごちそうになったのを覚えている。もうすっかり大人になってから、クリムト篠山紀信撮影の玉三郎の写真など、いくつかの千ピースものを仕上げたものの、楽しいのは完成するまでの間だけ。あとはかえって邪魔になってしまうのが常。そこへいくと最近はオンラインでジグソーパズルができてしまう。フラッシュを使ったもので何種類かパターンがある中で、私には一番やりやすい好きなタイプのフラッシュがネットで配布されていて、試しにダウンロードしてみたら、自分の好きな写真を簡単にジグソーパズルにできてしまう。ピースの数も自由自在。すご〜い! 自分で作ったパズルを自分で解く。なにも新たに生まれるわけではない。単なる時間の消費。不毛。そう頭では分かっていても、好きなんだよねぇ。HPで公開もできるんだけど、パズル好きさん、いらっしゃるかしらん。


そんなこんなで5時すぎに寝て、11時近くにのっそり起きて、ひと息ついたところでいそいそとキディランドへ。「パフューム」 の原作 (P・ジュースキント 「香水」 文春文庫) は探すまでもなく店頭にド〜ンと積まれていた。そのままスタバで読みふけるつもりが、あいにくの昼時で満席。あきらめてフードコーナーに向かうと、こちらもため息が出るほどの混雑ぶりだったものの、かろうじて1つだけ空席を見つけ、ドトールのホットサンドをお腹に入れながら読み進む。夕べ観たばかりの映像が頭の中いっぱいに広がり、普通に文字だけを追っている時より立体的というか、まるで自分がその場に居合わせているかのような臨場感がある。それだけに集中力も高まり、次第に周囲の喧騒が消えていく。そんな至福のひとときを突き破る赤ん坊の泣き声。ちょうど第一章を読み終えたところだったので席を立つ。スタバにはまだ長蛇の列。それなら続きは自宅で読もう、とアリオを出た後、どうしても本を開きたい誘惑に勝てない! 歩きながら本を読むなんてかつてしたことないんだけど、駆り立てられるように先が読みたくてたまらない。ただでさえよく転ぶほうだから足元に気をつけながらも、読み続けながら自宅に到着。そのまま一気に読み終えた。ふぅ〜。そういうことだったのか! 映画で抱いた疑問がすっかり解けた。そうしたらどうしてももう一度映画を観たくなって、すぐにネットで予約する。ん? レディースデー? あ、水曜日か。ラッキー♪


その後しばらくアルパの練習やネットのあれこれで時間をすごし、再びアリオへ向かい、レートショーの前に腹ごしらえ。2日連続で同じ映画を観るなんて初体験だなぁ。レディースデーのせいか夕べの倍以上、30人ちょっと入っていた。200人以上入るシアターだからそれでもガラガラなんだけど。


う〜ん、すごい。夕べ意識を失っていたらしい場面は新鮮だし、???だった場面も原作のおかげで!!!になったし。同じ映画なのに退屈するどころか、さらに引き込まれ、魅了された。登場人物の誰かに深く感情移入できたわけではないし、この映画のどこがどうツボにはまったのかうまく説明できないのだけれど、DVDが出たら買ってしまうかもしれない。


大満足でシアターを出て、携帯に電源を入れると、あうう、仕事の依頼が入っていた。これだけ遊び倒していながら断るわけにはいかない。帰宅してすぐ書類を確認すると、契約を修正する内容の合意書。前にも同じような合意書を手がけていて、その修正になる。契約の本文があるはずなんだけどなぁ。これまでの仕事のファイルはすべてデスクトップPCからコピーしたはずなのに見つからない。仕方なくデスクトップPCをスイッチオン。ところが起動しないんだ、これが。何度か通常起動にトライしたものの、どうしても起動してくれないのでセーフモードにしてみたら、システムの復元をしろって。仕方なくサポセンの指示を受けながらクリーンアップをした時点を指定して復元をスタート。ノートPCの方でできるところから始める。しばらく経って、ふと見るとデスクトップの画面が真っ暗。へ? また落ちてる? いや電源は入っているらしい。復元中なのかそれともエラーなのか判断ができない。とりあえず様子を見ながら英訳を続ける。2時間経過。まだデスクトップの画面は真っ暗。さらに1時間。状態は変わらない。ええい、また5時になってしまうではないか。もう待てない! エラーに違いないと踏んでブチッと電源を落とす。確認のために再びオン。すると、「システムの復元中に電源が落ちました」 だって。あうう。それでも起動はしているので復元をキャンセルし、必要なファイルを探す。でも結局見つからなかった。無駄骨。起動しないんじゃリカバリーもできないよなぁ。ガックリ。


担当の先生宛てに、契約書の本文が見つからないので確認してほしい旨をメールしたのが5時半近く。この先生、早起きだから7時すぎには返信が来るかもしれないなぁ、と思いながらネットであれこれやっているうちに寝るタイミングを逸してしまい、結局徹夜になってしまった。な〜にやってるんだか!