まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

沖縄旅行 2日目

昨日の日記は今朝、初体験のネットカフェでアップした。今日の日記も明日の午前中に同じネットカフェでアップするつもりでいたのだけれど、あいにく明日はこの店、午前中ずっと停電なんだそうな。ということでまだずいぶん早い時間だけど今日の日記をば。


夕べ珍しく11時前にベッドに入ったら、おそらく1分以内じゃないかと思うぐらいあっという間に夢の国。いつもこうならいいんだけどねぇ。パッと目が覚めて、時計を見たらまだ4時半。5〜6時間が私の睡眠サイクルなんだろうなぁ。起きるには早いので二度寝して7時ちょい過ぎに起床。窓の外には静かな水辺が広がっていて気分爽快。空も青くて12月とはとても思えない。昨日とは別の作務衣で、昨日よりはインナーを薄いのに変え、ホテルのレストランで私にしてはとっても早い朝食。まぁホテルによくあるタイプの和洋両方のバイキングなんだけど、ドリンクコーナーにはマンゴーやシークワーサーのジュースや 「さんぴん茶」、料理も沖縄そばや 「ゆし豆腐」、おなじみのチャンプルーや SPAMも。それほどお腹はすいていないのについつい取りすぎてしまうのは悪いクセ。ゴーヤーパンも美味しかったなぁ。しっかり緑色なのに苦味はなくて、独特の風味はあるけどスッキリ。はぁぁ、食べ過ぎてお腹が苦しい〜。


腹ごなしに早足で旭橋の駅まで。通勤客にまじってモノレールに乗る。国際通りに近い牧志で下車した時点で8時40分。ネットカフェでのブログのアップは30分もあれば十分と思っていたのに、意外にも45分もかかってしまった。それでもデジカメの写真もアップロードできてよかった。


那覇市伝統工芸館まではネットカフェからほんの数分。まず受付で、紅型と首里織とシーサー作りの3種類を体験したいと申し出たら、「1日で全部?!」 とビックリされた。「なかなかいませんよ。そんな人」 だって。「そんなにやってくれるなら」 と3種類とも料金を10%オフにしてくれた。へへっ。


まずは紅型。8種類の図柄の中から下絵を選ぶ。ど〜んと大きいシーサーにも惹かれたけれど、昨日サンゴ染にシーサーの図案を使ったから鳳凰にしてみた。下絵はすでに糊で防染されていて、その上に染料をのせていく。サンゴ染とは塗り方がまったく違い、5ミリぐらいの硬くて短い毛の筆で、沈殿しやすい染料をよく混ぜてから筆に含め、そのままではムラになるので水気を切って、下絵に対して直角に筆を構え、筆に残った染料をこすりつけていく。使う色は、黄、赤、青、紫、緑、ピンク、グレーの7種。隣り合う部分を塗る時は、にじまないようドライヤーで最初に塗った色を乾かすのを忘れずに。ひととおり色をのせたら、今度は二度塗り。これをしないと紅型特有の鮮やかな色は出ないそうだ。同じ色を同じ場所に、さらに繊維の奥まで刷り込んでいく。すべての色の二度塗りが終わったらよく乾かし、「隈取り」 の段階へ。この嬉しくなっちゃう名前の工程は 「ぼかし」 を入れていく作業で、7色のそれぞれについて使える色が1〜3種類ぐらい決まっていて、書道で使うような毛先の長い筆で色をのせ、一度塗り・二度塗りの時と同じような毛先の短い筆でこすって色を広げ、ぼかしていく。鳳凰の図柄はあちこち細かい部分が多かったので、私より後から来てシーサーを始めた人の方が早く終わってしまった。人は人。あせらないあせらない。写真は 「隈取り」 まで終わったところで、まるで小学生のお絵かきみたいだけれど、これはまだ完成ではない。3日後以降に糊を洗い落とす作業をして始めて図柄がハッキリ浮き出てくるそうだ。今日のところはグルグルと新聞紙と一緒に巻いた状態で持ち帰る。これで1つめの体験終了! すでに12時半をすぎている。2時間の予定だったのに30分以上も超過しちゃったのね。


朝食を食べすぎたせいかほとんどお腹がすいていないので、近くのTULLY’Sでコーヒーブレイク。1時からは首里織。忙しい忙しい。5種類の模様の中から好きなのを選び、すでに縦糸がセットされている機織機で横糸の作業だけをやらせてもらう。手だけじゃなく足も使って、模様が入らない平織りの段は、まず左足を踏んだ状態で糸を左から右へ渡してトンとそろえ、そのまま右足に踏み替えてトントンを2回。同じように糸を右から左へ渡して左を踏んでトントン、右に踏み替えてトントンを2回。模様の入る段はちょっと難しくて、模様の糸を踏んだ状態で糸を通してから、その踏んでる足をはずしてトントンしなくちゃいけないんだけど、ついつい踏んだままでトントンしちゃって何度かやり直した。糸を同じ強さで引かないと、折り返しの部分がデコボコになってしまう。「慣れればそろってきますよ」 と先生。でも残念なことに、まだそろうほど慣れないうちに体験は終わってしまうのであった。「とてもキレイに織れていますよ」 と言ってくれたけど、やっぱり横はデコボコ〜。手足をせっせと動かす作業は私にとっては結構な運動量で、途中で暑くなって作務衣を脱いで、それでも額から汗がじんわり。12月よ12月! 写真は、私が織り終わった後に先生が端をとめてくれているところ。


首里織の工房のまん前がシーサーの工房で、I さんに見せてもらった写真の先生がひとりで粘土をこねていらした。そう、今回の沖縄旅行ももとはといえば I さんがここで体験してきたシーサーを私もやってみたかったからだった。その経緯を話したら、先生とても喜んで下さって、「どうぞよろしくお伝え下さい」 って。ええ、ええ伝えますとも! 使うのは沖縄でとれる赤土。しっとりと湿った冷たい感触が気持ちいい。I さんに教えてもらって木工粘土で作った時には、頭が重すぎてバランスがくずれてしまったので、今回はそうならないように気をつけながら、念入りに作っていく。途中で広島からいらしたご夫婦が加わり、先生はあっちもこっちもで大忙し。巻き毛や耳などの細かいパーツは先生が作ってくれたのに、それでも念入りすぎたのか、紅型同様に2時間半ぐらいかかってしまった。そこまでじっくりやらせてもらった甲斐あって、自分ではとっても満足しているのだけれど、さていかがでしょう。ちなみにこれも完成形ではなく、これから先生が焼いてくれて、まったく違った色になって3週間後に自宅に届く予定。楽しみだ〜!


首里織が40分ぐらいで終わったので、3つめのシーサー作りが終わった時点でまだ5時前。体験3つを1日でなんて、と驚かれたものの、染めものに織りものに陶芸とまったく種類の違う工芸だったから、それぞれに新鮮で、とってもとっても楽しかった。来てよかった〜! シーサー工房の先生がすすめてくれた茶屋をめざして、国際通りから平和通りを抜け、ほとんど普通の住宅街のようなところに入り込んでしまい迷ったかと思った、その目の前に 「茶屋スージ小」 発見。古い民家をそのまま使った作りで、とても落ち着く空間。窓全開で、気持ちのいい風が吹き抜けていく。何度も言うけど12月よ12月! 東京の感覚では9月ぐらいかな。あったかいぜんざいは、小豆が大粒で、ビックリするほどモチモチ。甘さ控えめで、さんぴん茶とよく合う。口が甘くなったらお新香。絶妙な組み合わせ。満足満足。


来た道を戻って国際通りへ。右も左もお土産屋さん。でもここで荷物を重くすると後が大変なので、まだあれこれ買い込むことはしない。思いがけずビルケンシュトックのショップがあったので入ってみる。今年の秋冬モデルだという新シリーズにちょっと惹かれる。今シーズンのモデルはショップのHPでチェックしたはずなのに、こんなの見かけなかったなぁ。でもいくら大好きなビルケンでもここでは買わない。見るだけ。


… ということで、ビルケンと同じ通りにあるネットカフェでブログをアップしている次第。これからホテルに戻って、またゆっくり温泉に入ります。そして明日は石垣島へ!