まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

裏磐梯 − 3日目

今日も8時に起きて、まずは温泉へ。またまたガラス教室の先生に会ってしまった。「ぜひ教室に通ってみて下さい」 と先生。体験したのは子供にもできる簡単なコースで、通うとそれはそれは多彩で奥が深くて、好きな人にはたまらない世界だという。あああ、ただでさえ半分ぐらいその気になっているところへ、そんなキケンなお誘いを〜。


昨日の洋食バイキングはごくごく平均点だったけれど、和定食は豪華だった。なかでも豆乳ベースの湯豆腐がトロトロで美味。ああ、夕べはフルコースの後さらにWさんのお部屋でいろいろ食べたのに、朝からもうこんなにお腹いっぱいにして…。いやいや、旅行の最中に体重なんか気にしちゃいかん。楽しむだけ楽しまなくっちゃ!


早めにチェックアウトを済ませ、ラウンジで昨日の続きのスケッチを描く。2枚目はラウンジから眺めた中庭の風景。その間にスッキリ晴れてきて、雲の晴れ間に青空が! 帰る日になって晴れるとは〜、とこのときは思ったんだけど、晴れたら晴れたで日差しが強くて、こんな中でスケッチしてたら完全に日焼けしちゃうところだったから、結果的には雨でよかったみたい。車で移動できたおかげで濡れることもなかったし。


昼過ぎにホテルを出て、スキーシーズンにはリフトをかねるゴンドラで山頂に向かう。標高1040mまでをゆっくり上がり、窓の向こうには青々とした山並みと、山の頂上付近の高い位置に湖が輝き、周囲は深い深い森。紅葉の時期はそれはそれは素晴らしいというのが頷ける。「山頂にはまだ雪があります」 と言うから綿帽子を想像していたら、なんとわずかに残った雪をかためてソリで遊べるようにした小山だった。なんだぁ〜、とちょっとガッカリ。でもその残雪が完全に溶けてなくなっちゃうのはいつかというクイズをやってるあたり、ホテルの遊び心を感じる。山頂で食べた桃のシャーベットも美味しかった〜。


帰り道にあちこちで撮った写真をコラージュしてみました。


米沢に向かい、まずは上杉神社の門前で名物の玉こんにゃくを頂く。味のしみこんだアツアツの玉こんにゃくがコロコロと4つ串にささって150円也。味覚がお子ちゃまな私はカラシ抜き。まだ食べ終わらないうちにパタパタと店じまいが始まってしまった。ギリギリ間に合ったのね〜。ずんだ餅だの米沢牛の佃煮だの、それぞれにあれこれとお土産を買い込んだ後は、米沢牛のすき焼きを食べにガイドブックで見つけた老舗のお店へ。お店に入る前にまずはその向かいにあった和菓子屋に目をつけ、すぐにその場で買い込むあたりがなんとも。この和菓子屋がまたいい感じで、こういうお店をパッと見つける I さんのアンテナには旅行のたびに驚かされる。米沢牛の専門店 「大河原」 は創業明治23年の老舗で、I さんWさんはまず家族へのお土産に米沢牛を買い込み、それからお座敷へ。ここのすき焼きは、すき焼きというよりはまだ牛肉が珍しかった時代の 「牛鍋」 に近いそうで、たっぷりの野菜を炒めた上に、鍋肌にふれないように牛肉をかぶせ、その上から割下をそそぐ。お肉がやわらかくて美味しい〜!! 関東から日帰りで食べに来る人も多いんだって。最後はプチ牛丼にして、ああ、またしてもお腹いっぱい。


あとは東京へ帰るだけ。山形を出る直前に I さんはサクランボを買い込み、福島へ入ったところで3人とも桃を買い込み、徐々に荷物が重くなるけど、車で自宅まで送って下さるという I さんにおんぶにだっこで甘えてしまい、買いたい放題。そこまでして頂きながら、運転席の隣りで居眠りをしてしまう失礼な私。一度も渋滞につかまることなくスムーズで、マンションの真ん前まで送ってもらって、10時半過ぎに到着。「忘れ物ないよね?」 は〜い、と元気に返事をしたのだけれど、そのあとWさんを永福町に送ってから小平に帰り着いた I さんから、トランクの保冷バッグに私がずんだ餅を忘れていたという連絡が! 今回はめずらしくポカなく済んだと思ったのに、最後の最後にやってもうた〜。幸い冷凍状態のまま溶けていないので、そのまま冷凍保存しておいて下さるという。ああ申し訳ない。


そんなこんなでとっても充実していた3日間。結局、書評もクロスワードも文庫本も手付かずのままで、そのうえ仕事まで抱え込んでしまったけれど、心ゆくまで楽しんだ分、現実に戻ったら頑張らねば〜。最後に、今回のベストショットをば。ちょっと羽が透けちゃってよく見えないのが残念だけど、葉っぱの穴のあき具合が面白いから、絵の題材にしてもいいかな。