今日は歌舞伎座昼の部。久しぶりに作務衣で行っちゃおう、と駅に着いたらホームにお隣りのご主人が。3人のお子さんのうち2人がインフルエンザにかかり、上のお兄ちゃんは学級閉鎖どころか学年閉鎖が続いているとのこと。自分がかつて一度もインフルエンザにかかったことがないのでどうも実感がわかないのだけれど、こんな身近なところでもはやっているのねぇ。
2列めほぼ真ん中の席で、最初の幕は『毛抜』。三津五郎さんの弾正はさすがに決まりの形のひとつひとつが美しい。髪にさした櫛が磁石の役割をして、天井裏の方位磁石と反応して髪が逆立つなんてこと、絶対にあるわけないし、そもそも髪を長くたらさずに結っちゃえばいいじゃない、という理屈だったりもするんだけど、そこが芝居でさぁ、ってことで済んじゃうところがなんとも。
玉三郎の『蜘蛛の拍子舞』。美しい姫が恐ろしい土蜘蛛に変身してしまう。飛び交う蜘蛛の糸の美しさに先人の知恵を感じる一幕。菊之助の頼光は見た目良し声も良し、松緑の綱は頼もしそうで、三津五郎が押し戻しの役割を果たす坂田金時に扮して盛り上げるいい構成。
『河床』は、藤十郎の治兵衛に時蔵の小春、孫右衛門に段四郎。やはり唯一無二の存在だなぁ、と感服しながら観た。このじゃらじゃらしたなんともいえない味わいを少なくとも現時点では誰も受け継げていないんだよねぇ。それを思うとため息が出てしまう。
昼の部の最後は、松緑の息子の大河クン初お目見えの『音羽嶽だんまり』。口上の時、富十郎が合引を使っていた。膝の具合が悪いのかな。大事にしてほしい。まだ3歳の大河クン。かわいかったぁ。
終演後、昨日に続いてリベンジの錦糸町。ムーミングッズのお店 PEIKKO では店長さんが迎えてくれた。お久しぶりですぅ。昨日も来たことを伝えると、店長さんが中で作業をしていらしたとのこと。それでシャッターが少しだけ開いていたのね。「声をかけてくれればよかったのに」と言って下さったけど、そうもいかないよねぇ。フィンランド旅行でご一緒したスタッフさんが近くの別の店舗にいらっしゃるとのことで呼んで下さり、しばし歓談。ああ、またフィンランドに行きたくなっちゃうなぁ。
ネットショップでも買えるものの、実物を見てからと思っていたムーミンハウス、やっぱり気に入って購入決定。他にも新しいマグネットやムーミンの形をしたクリップ、コミック柄の布地のコースターなどを買い込み、福引をさせてもらったら、思いがけずムーミンママのぬいぐるみが当たった♪
たくさんのムーミングッズを抱えて帰り、早速あちこちに飾る。う〜ん、シアワセ!