まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

イングリッシュマフィン

maru992006-06-14

8時台に起きたものの、ゆっくりコーヒーを楽しんだ後メールチェックやらなんやらにかまけていたら、出かける前にひと仕事する余裕はなくなってしまい、12時15分からのパン教室に向かう。


5回目の今日はABCDEのEでイングリッシュマフィン。ケーキの類の 「マフィン」 はアメリカンなんだって。前回のドッグパンに続いて卵は入らず、生地に最初からコーンミールが入るので、こねる間もザラザラした手ざわり。6等分して丸め直した後、セルクルのような型に入れ、上から別の天板で重石をしながら二次発酵。この時点では平べったいんだけど焼いてる間にふくらんでしまうので、市販のイングリッシュマフィンのような形にはならない。でもこっちの方が美味しそう♪


少しは手慣れてきたのか順調に終わって、帰りに隣りのJTBをのぞいたら、ちょうどいいタイミングでこんぴらでお世話になったOさんが出ていらしたので、まだ焼きたてでホッカホカの6個のうち1つだけ進呈。スタバでひと息ついていると、仕事のメールが入ってしまった。とりあえず手は空いているかという打診のメールだったので、分量と納期次第、というごくごく順当な返信をしておく。それに対して何の反応もないまま、映画の前に腹ごしらえ。マグロの三色丼。


レディースデイの映画の1本目は 「嫌われ松子の一生」。なんというか、めっちゃパワフル。好きかどうかを別にして、いろんな意味で圧倒されまくり。映画は思い切りデフォルメされているとはいえ、松子のように、その場その場の感情に流され、男に裏切られ続けて、知らず知らずのうちにどんどん堕ちていってしまう女性というのは現実に少なからずいるのかもしれない。本人は常に必死なのにどうしても歯車がかみ合わずに悲惨な状況に自分を追い込んでしまう姿は哀れで切なくもある。でも共感や同情はできない。そもそも、殴られても、たとえ殺されてもひとりよりはマシ、というその思いが私とは違いすぎる。どうして自分からシアワセになろうとしないで、誰かにすがってシアワセにしてもらおうと考えるんだろう、とそこが理解できなくて、接点が持てない。それでも息をつかせぬ面白さがあって、なんというか、あれよあれよという間にとてつもなくエネルギッシュな映画が1本、目の前を全力疾走していった、みたいな。次から次へと濃いキャラが続出する中で、出ずっぱりで体当たりの演技を見せる中谷美紀に凄みすら感じた。


インパクトの強い映画の毒気に当てられたような感じで、ロビーでふぅ、とひと息つきながら携帯の電源を入れると、さっきのメールの続きが来ていた。なにぃ? せっかく15ページに1週間もくれる寛大なクライアントに喜んでいたのもつかの間、まだ完成もしていない30〜40ページの契約書が出来上がり次第すぐに始めて2日で仕上げろだとぉ? それってあんまり勝手なんじゃ? とにかく現物を見ないことには2日でできるかどうか判断できない、と返信したところで電池が切れてしまった。あちゃ〜。


そうこうしているうちに2本目の映画が始まる。今度は洋画で 「インサイドマン」。NYのダウンタウンが舞台だから、トダナツさんも字幕にできないほどのスラングがビシバシ。これはこれで面白かったけど、今日の2本を較べたら 「松子」 の圧勝。それぐらいインパクトが強かった。とはいえ好きかってきかれると必ずしもイエスではないところが不思議。帰りに寄ったツタヤで、ついつい中谷美紀の 「嫌われ松子の一年」 を買ってしまった。必ずしも好きな映画ではないのに、と思いながらも迷わずこの本を買う気にさせるだけの力があるところがさらに不思議。


家に戻ってPCの電源を入れると、携帯の電池切れの後 「ごもっとも。書類ができてからあらためてご相談させて下さい」 というメールが来ていた。よしよし。でもそれだけではなく別件の依頼も。しかも急ぎだからとにかく添付する、とファイル付き。ううむ。受信してから4時間近く経っていて、すでに10時過ぎ。携帯に転送していない古いアドレスに届いていたから気づかなかった。もうあきらめて別の人に依頼済みかもしれないなぁ。とりあえず今からでも間に合うかどうか尋ねるメールを送ったものの遅い時間だけに返信はなく、迷った末に、2ページだから無駄になってもいいか、と訳し始める。幸いそれほど手こずることもなく終わって送信しようとしたら、何度やっても送信エラー。仕方なく再起動したら、どうやら最初に起動した時点からメーラーが不調だったらしく、まだ間に合うかどうかという私のメールに対して10数分後には返信が来ていたのに受信できていなかった。勇み足だったか? ドキドキしながら受信し直し、開いてみると、「明日の午前中でいいのでお願いします」 だって。どっひゃ〜ん! 超ハイペースで終わらせたのに、それほど急ぎじゃなかったのね。無駄にはならなかったけど、勇み足には変わりなかった〜。拍子抜けしながら終わったファイルを送信。その後すぐにお風呂をわかして、ピピピッと合図が鳴ったから入ろうとしたら、私ってば栓をしないでスイッチだけ入れたみたいで、わいた合図じゃなくてアラームだった。またまたどっひゃ〜んで沈没〜。


わかし直したお風呂で中谷美紀の本を読む。撮影中の日記なんだけど、これがすっごく面白くて一気に最後まで読んだ。心身ともにギリギリのところまで追いつめられながらの撮影だったことが鮮明に伝わってくる。すごいぞ中谷美紀。映画を観た人にはこの本、絶対オススメ。観ないで読んでも何がなんだか分からないと思うけど。というか、観ないで読むなんてもったいない。


もうすでに3時半を回ったというのに、頭の中でまだ映画のインパクトが冷めやらず、とても寝付けそうにない。それでもやっぱり、好きかどうかはビミョーなんだけどね。